研究課題/領域番号 |
23592863
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研究機関 | 北海道医療大学 |
研究代表者 |
會田 英紀 北海道医療大学, 歯学部, 准教授 (10301011)
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研究分担者 |
平井 敏博 北海道医療大学, 個体差医療科学センター, 教授 (80014273)
越野 寿 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (90186669)
豊下 祥史 北海道医療大学, 歯学部, 講師 (20399900)
河野 舞 北海道医療大学, 歯学部, 助教 (90586926)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 歯科 / 生体材料 / インプラント / 光機能化 |
研究概要 |
無歯顎患者に対するインプラントを支台としたオーバーデンチャーは、無歯顎高齢患者のQoL改善に大きく貢献することが期待される。本研究の目的は、インプラントオーバーデンチャーに特化した低侵襲インプラントシステムを開発し、顎堤が高度に吸収した無歯顎高齢患者の機能回復を目指すことである。 平成23年度は、本研究プロジェクトの初年度としてまずマクロなフィクスチャー形状の最適設計を行った。これは動物実験に使用するラットの匹数を最小限に減らすことが目的であり、ラット大腿骨モデルで行うバイオメカニカル試験に先立ち、樹脂製顎骨想定モデルに埋め込んだ各インプラントサンプルに対して、静的荷重試験を行うことで試作ショートインプラントの形状評価を行うものである。その結果、平成24年度以降に行う予定の動物実験に使用するインプラントをJIS規格第2種純チタンの小ネジ(寸法:D2.0×T0.6×L2.0×M1.2)に決定した。さらに、このチタンサンプルに対して、フッ酸と熱濃硫酸を用いた表面改質を行った。このサンプル表面をSEM観察することにより、酸処理チタンに特有の粗面が形成されていることを確認した。 年度末には、予備実験として若齢ラットモデルの大腿骨に試作したインプラントサンプルを埋入し、バイオメカニカル試験としてトルク計を用いた逆トルク試験を行い、骨-インプラント結合強度を定量的に評価できることを確認した。本研究では、「最大の耐押し込み荷重,最小の耐トルク荷重」を特徴とする低侵襲光処理機能化ショートインプラントの開発を目指しているため、既に実験手法が確立されている押し込み試験以外にこの逆トルク試験の手法を確立することが重要である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
樹脂製顎骨想定モデルの作製に用いる樹脂に関して、理想的なものがなかなか見つからなかったため試作ショートインプラントの形状評価が十分に行えなかった。しかしながら、若齢ラットモデルを用いた予備実験では、期待通りの測定データを得ることができた。
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今後の研究の推進方策 |
平成24年度は、若齢ラットモデルを用いて押し込み試験ならびに逆トルク試験による骨結合能の評価のための実験条件のしぼりこみを行う。また、必要に応じてインプラントサンプルの形状についても見直しを行う。最終年度に使用する予定の老齢ラットモデルはサンプル数を多く確保することが困難であるため、この若齢ラットモデルを用いた実験は特に重要である。
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次年度の研究費の使用計画 |
次年度に使用予定の研究費は些少であるため、今年度は概ね予定通りに予算を執行できたと考える。したがって、次年度は申請時の予定通りに、消耗品として、動物実験用ラット、特注品インプラントサンプル、一般試薬などを購入する予定である。他には、研究成果を発表するための旅費に使用する予定である。
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