研究課題/領域番号 |
23592867
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
佐藤 裕二 昭和大学, 歯学部, 教授 (70187251)
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研究分担者 |
北川 昇 昭和大学, 歯学部, 准教授 (80177831)
七田 俊晴 昭和大学, 歯学部, 講師 (70307057)
桑澤 実希 昭和大学, 歯学部, 助教 (10343500)
中津 百江 昭和大学, 歯学部, 助教 (30514731)
竹内 沙和子 昭和大学, 歯学部, 助教 (50585784)
長谷川 篤司 昭和大学, 歯学部, 准教授 (10180861)
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キーワード | クリニカルパス / タイムスタディー / 補綴治療 / 診療効率化 / 全部床義歯調整 / 患者評価 / 満足度評価 |
研究概要 |
クリニカルパスは、主に医科の入院治療において、治療・ケアの質的向上と効率化を目的に使用されている。しかし、歯科外来診療においては、ほとんど用いられていないのが現状である。 そこで、外来診療用のクリニカルパスを普及させるために、試作した補綴治療におけるクリニカルパスの有用性を明らかにすることを目的とした研究を行なった。このクリニカルパスの修正に先立ち、全部床義歯調整時の診療内容の詳細な分析を行った。すなわち、術者(歯科医師)とアシスタント、ならびに患者の3人のチェアーサイドでの行動をビデオ撮影し、タイムラインに沿って30秒毎に分析を行った。そして、治療項目を大項目7種類に大きく分類後、小項目15種類に細分し各々のタイムテーブルを作成した。このタイムテーブルから、所謂アクティブでは無い時間(何もしていない時間)を抽出した。この時間をタイムテーブル上で移動可能かどうかを検討し、最適なクリニカルパス作成のための基礎的資料とした。これらの結果から、クリニカルパスを導入すれば、診療時間を5分以上短縮する事が可能な場合もあり、平均2.5分の短縮が出来る事が示された。 さらに、担当医の診療行為の中にアシスタントでも行える行為が含まれる場合、時間的に可能であれば、アシスタントが行うことにより診療時間の短縮が可能であると考えた。この時間を有効活用するために、診療中(全部床義歯調整中)の患者に対して、診療に関する満足度評価・咀嚼機能評価・現義歯の使用法についての評価・日常生活調査の評価も行った。これらを考慮してクリニカルパスを修正・導入し31名の患者の全部床義歯の調整を行った。 *現在、研究成果の英語論文を投稿済みであり、審査中の状態である。
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