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2011 年度 実施状況報告書

健康長寿をサポートする軟質リライン材の新型接着性モノマーの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23592869
研究機関日本大学

研究代表者

木本 統  日本大学, 歯学部, 講師 (10267106)

研究分担者 西山 典宏  日本大学, 歯学部, 教授 (90112953)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワードシリコーン系軟質リライン / 接着性モノマー
研究概要

1.接着性モノマーの開発:床用レジンに用いられるのメチルメタクリレートの-C=C-部と共重合可能なメタクリル基(CH2=C[CH3]-COO-)およびシリコーン系軟質リライン材の水素シロキサンの水素と付加重合可能なアリル基(CH2=CH2-CH2-)を1分子内に有する接着性モノマーを合成を行った.メタクリル基とアリル基を共に持つ接着性モノマーには数種類のモノマーが存在するが,本年度は5-メタクリロイロキシ-1-ウンデセン、11-メタクリロイロキシ-1-ウンデセンを合成を行った.合成物の1Hおよび13C NMRを測定し、NMRピークの強度比およびその化学シフトから、分子構造を確認し目的とする化合物の合成を確認した.2.接着形態の考案:1)合成を行った接着性モノマーのとメチルメタクリレートモノマーを混合し,最大接着力を得るための至適混合比や2)混合したモノマーをポリマーと混ぜ,固形状で応用した場合の接着力を検証し,臨床応用を鑑みた検討を行なっている.3.引張試験の準備:文献展望を行い,試験体作製を効果的に行うための試験体作製装置の試作や引っ張り試験の条件を検索している.4.次年度に向けた取り組み:11-メタクリロイロキシ-1-ウンデセンを合成を行うと共に,5-メタクリロイロキシ-1-ウンデセンの応用形態の検索を進める.応用形態の評価は引張試験およびサーモサイクル試験にて評価を行い.更に現在シリコーン系軟質リライン材に用いられている接着剤と比較検討を行う.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

床用レジンに用いられるのメチルメタクリレートの-C=C-部と共重合可能なメタクリル基(CH2=C[CH3]-COO-)およびシリコーン系軟質リライン材の水素シロキサンの水素と付加重合可能なアリル基(CH2=CH2-CH2-)を1分子内に有する接着性モノマーを合成を行い,合成物の1Hおよび13C NMRを測定し、NMRピークの強度比およびその化学シフトから、分子構造を確認し目的とする化合物の合成を確認することができたことから,おおむね順調に進展していると考える.

今後の研究の推進方策

11-メタクリロイロキシ-1-ウンデセンを合成を行うと共に,5-メタクリロイロキシ-1-ウンデセンの応用形態の検索を進める.応用形態の評価は引張試験およびサーモサイクル試験にて評価を行い.更に現在シリコーン系軟質リライン材に用いられている接着剤と比較検討を行う.さらに,臨床応用を考え,接着モノマーの使用方法を確立する.

次年度の研究費の使用計画

1.合成に使用する薬剤および器具:アリルアルコール、メタクリル酸クロライド、3-ハイドロキシ-1-プロテン、メタクリル酸2―ヒドロキシエチル、5-ハイドロキシ-1-ウンデセン11-ハイドロキシ-1-ウンデセン、ヘキサン、キーゼルゲル60)やガラス器具(三ツ口フラスコ、ナスフラスコ、試験管一式)2.NMR測定に使用する薬剤および器具:NMR用溶媒:重クロロホルム,液体窒素および液体NMR試料管3.引張試験に用いる器具材料:試験体作製装置,ロードセル,データ処理ソフト,軟質リライン材4.論文英文校正料5.学会旅費

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公開日: 2013-07-10  

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