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2011 年度 実施状況報告書

AR(拡張現実)を用いた歯科ハンドスキルトレーニング支援システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 23592874
研究機関大阪歯科大学

研究代表者

田中 昌博  大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (60163573)

研究分担者 柏木 宏介  大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (00301648)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワードAugmented Reality / Preparation Training / Fixed Prosthodontics
研究概要

23年度は,ソフトウェアの製作,支援システムの構築およびシステムの改良点の抽出を行った. まず,AR技術を用いて歯列模型上に歯軸モデルおよび歯冠外形モデルを表示可能なソフトウェア"支台歯形成ARナビゲーション"を製作した.本ソフトウェアは,コンピューターとウェブカメラによる簡単に,歯列模型上にモデルの重畳表示が可能なソフトウェアである.また,表示色も基本48色から選択可能であり,各人が見やすい色でモデルを表示させることができる. 続いて,支台歯形成ARナビゲーション,ThinkPad4276-3HJ SYSTEMUNIT,HD Pro Webcam C910,DENTAL MODEL D50D-514,倍速コントラから支台歯形成支援システムを構成される.所定の位置にDENTAL MODELを固定し,Webcamにてマーカーと同時に撮影することで,モニター内に両側の下顎第一小臼歯から第二大臼歯までの任意の人工歯上に上述したモデルを表示することが可能であり,位置の微調整や歯軸の傾きの変更なども可能である.さらに支台歯形成時においてもモデルは,マーカーがWebcamにてとらえ続けている限り,表示され続けており,モニターをチェックし歯軸の方向を確認しながら支台歯形成を行うことが可能となった. 改良点として,現在,使用を数度繰り返いしている段階であるが,左側小臼歯部における形成時にバキュームとの位置関係でマーカーの一部が画面上から消えることがあるため,マーカー位置の修正が必要であることが明らかとなっている.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究構想の実現には,モデルの注水下での表示に適したシステムの構築が,必要不可欠であるが,注水のモデル表示への影響について未検討である.また,ソフトウェアおよびシステムの構築に多くの時間を費やしため,ソフトの改良点について検討する回数がまだ少ないため.

今後の研究の推進方策

24年度は始めに,23年度において確立した支援システムが,切削時の注水下においてもモデル表示が可能であるかについて検討する.これと並行して,学生および臨床研修歯科医師等の卒後研修医を被験者とし支援システムの有無による支台歯形成の良否を,形成後人工歯の3次元計測により評価し比較することで,支援システムの効果について検討する.

次年度の研究費の使用計画

24年度は,日本補綴歯科学会にてシステムの完成についての成果発表を行うことが決定している.支援システムの効果判定のため,消耗品として人工歯や切削に必異な機器(倍速コントラ,ダイヤモンドポイントなど)のメインテナンスおよび購入が必要である.さらに,ソフトウェアの開発にあたり,協力を得た(株)アイネットとの協議およびソフトウェアの改良にも研究費が必要である.

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公開日: 2013-07-10  

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