本研究はバイオ再生歯実現への優れたエナメル質形成幹細胞を獲得することを目的として、エナメル質を作り出すヒト口腔上皮由来幹細胞(DESCs)の単離・培養についての探索、DESCsの分化を誘導するシグナル分子の解明を行った。 本課題の結果から、口腔上皮由来幹細胞の単離は、酵素分解法が有用であり、培養には、コラーゲンIを培養皿にコーティングし、培地は、MCDB153培地にEGFを添加することが最適であることが明らかとなった。しかしながら、長期間、大量培養を行うことは困難であることも明らかとなった。今後、培養環境のさらなる検討が必要であることが示唆された。
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