研究課題/領域番号 |
23592876
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研究機関 | 大阪歯科大学 |
研究代表者 |
川本 章代 大阪歯科大学, 歯学部, 助教 (50368156)
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研究分担者 |
吉澤 達也 熊本大学, 大学院生命科学研究部, 講師 (40313530)
岡崎 定司 大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (80169094)
吉川 美弘 大阪歯科大学, 歯学部, 助教 (70434793)
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キーワード | ヒアルロン酸 |
研究概要 |
これまで骨芽細胞のヒアルロン酸に対する影響について検索し、骨新生過程において特に初期段階つまり細胞の遊走、増殖に効果を示すことを明らかにしている。一方、高齢者にも適応できることを目的としていることから、骨芽細胞のアポトーシスにおけるヒアルロン酸の影響についても検索した。アポトーシス誘導因子Staurosporine添加群・ヒアルロン酸非添加群ではコントロール(無添加)と比較して有意にcaspase-3/7活性(アポトーシスの指標)の上昇がみられた。一方、staurosporine添加群・ヒアルロン酸添加群ではcaspase-3/7活性が有意に抑制されていた。このことより、骨芽細胞のアポトーシス誘導環境下において、ヒアルロン酸は抑制に働くことが示唆された。また、アポトーシス誘導因子または活性酸素として用いられている過酸化水素も用い同様に検索を行ったが、一定した結果が得られなかった。 また、破骨細胞への影響も調べるために、破骨細胞前駆細胞を用いてヒアルロン酸が破骨細胞分化に及ぼす影響を検討した。すなわちRANKLとM-CSF存在下でヒアルロン酸を添加して骨髄由来細胞を培養したところ、破骨細胞数の減少がみられた。また、マウス骨髄由来細胞とマウス頭蓋冠由来骨芽細胞の共培養系においては、TRAP陽性の破骨細胞はほとんど見られなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度の予定として、すでに確認されているヒアルロン酸による骨芽細胞の増殖亢進の作用機序を確認するため、ウエスタンブロッティングによりタンパク発現を検索したが、細胞周期に関する因子の変化を確認することが出来ていない。また、活性酸素の影響を検索する目的で使用した過酸化水素を用いた実験系においては、安定した結果が得られず時間を費やした。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、骨芽細胞のアポトーシスにおけるヒアルロン酸の影響についても検索する予定である。また、ヒアルロン酸の受容体であるCD44を抗体でブロックする阻害実験を行い、シグナル伝達経路の検索も行っていく。
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次年度の研究費の使用計画 |
該当なし
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