研究課題
基盤研究(C)
インプラントの素材して用いられる純チタンは骨組織との間にosseointegrationと呼ばれている軟組織の介在のない接合界面を形成することが広く知られている。一方、暫間インプラントとの素材して用いられているチタン合金(Ti6Al4V)は、生体組織との界面観察に関する情報が少なく不明な点が多い。そこで、ラットを用いて、両者の界面観察を行った結果、良好な接合界面が得られているチタン合金の最表層には、アルミならびにバナジウムが検出限界未満であり、チタンを多く含む層となっていた。本研究から、このことが、チタン合金においても良好な臨床結果が得られている原因の一つであると推察された。