• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実施状況報告書

骨強度を指標とするインプラント即時荷重診断システムの新開発

研究課題

研究課題/領域番号 23592887
研究機関広島大学

研究代表者

日浅 恭  広島大学, 病院(歯), 助教 (60304432)

研究分担者 阿部 泰彦  広島大学, 病院, 講師 (00253097)
土井 一矢  広島大学, 医歯薬保健学研究院(歯), 助教 (80444686)
キーワードインプラント / 診断 / 骨質
研究概要

即時荷重インプラント治療において,術前の埋入部位の骨強度診断は極めて重要である。骨強度は,骨密度と骨質から評価され,骨 密度はハンスフィールドユニット(HU;CT値)で,骨質は血液中の骨代謝マーカーで診断できる。しかしながら,骨強度がインプラン トのオッセオインテグレーションの獲得と安定にどのように影響するかは明らかにされていない。そこで,本研究では,骨強度の臨床 パラメータであるHU(CT値)および骨代謝マーカー値がISQ値に与える影響を分析することでインプラント治療の成否を左右する骨強 度診断の臨床的意義を明らかにし,「骨強度を指標とするインプラント即時荷重診断システムの新開発」を目指すことにした。 平成24年度は,引き続き試料の採取を継続し,被験者31名の血液検査データ,CTデータ,臨床データを集積することができた.これらから,骨強度のパラメータである骨密度(HU値の分布)と,骨吸収マーカー( NTX・CTX ),骨形成マーカー(OC・BALP)それぞれの因子との関連性の分析を行った,インプラントによる補綴治療には骨の治癒期間などを必要とすることから,臨床的予後との関連については引き続き臨床データの蓄積を継続して行う,

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究対象がヒトであること,また,インプラント治療が健康保険適応外の治療であることから経済的負担が大きく,社会経済的情勢により減少傾向にあることなどから,対象患者数試料数が研究計画よりも若干少ない.このため,対象患者の採取期間を延長しているため研究全体の進行が若干遅れている。

今後の研究の推進方策

これまでに集積された対象患者のデータから,骨強度のパラメータである骨密度(HU値の分布)と,吸収マーカー( NTX・CTX ),骨形成マーカー(OC・BALP)それぞれの因子間を分析し,骨強度への影響を分析する。また,これに関与する全身状態のパラメータ因子の検索を行う.また,埋入したインプラント のISQ値の経時的変化と値に影響する骨強度パラメータを検索,骨強度を指標とするインプラント診断システムの構築し,即時荷重 が可能なパラメ-タを明らかにし,「骨強度を指標とするインプラント即時荷重診断システム」を完成する。

次年度の研究費の使用計画

次年度は,研究資料の臨床データ分析用システムを購入し,骨密度と骨吸収マーカーおよび骨形成マーカーの因子間を分析し,骨強度への影響の分析を行う予定である.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 少数歯欠損に対しインプラント補綴治療を行った1症例2012

    • 著者名/発表者名
      日浅 恭
    • 雑誌名

      日本口腔インプラント学会学会誌

      巻: 25 ページ: 815-816

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi