研究概要 |
チタン表面にタンパク質を固定することを想定し、蒸着時間を変えて金蒸着したチタン板をカルボキシル基を有するアルカンチオール溶液に浸漬する方法について検討した。その結果、蒸着時間の増加とともに金被覆率が増加し、アルカンチオール浸漬後は、S%と金被覆率との間に高度な正の相関が見られた。また、S 2p, C 1s, O 1sスペクトルからAu-S,COO-,OH-由来のピークが検出された。FTIRスペクトルから、脂肪族カルボン酸に帰属するピークが検出され、カルボキシル基を末端にもつアルカンチオールと確認された。以上の結果から、金蒸着はアルカンチオール処理する上で有効な処理であることが示唆された。
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