研究概要 |
nanonoduleの大きさによるトポグラフィーの物理的嵌合力を考慮するため、まずPMMA(レジンセメント)の接着力を引っ張り試験によって観察した。酸処理したラフサーフェイスの表面と比較してnano noduleを添加された3種のト歩グラフィーを持つ表面ではその接着力は有意に増加し約2倍になっていた。また続いて本年度は骨―インプラント結合能の解析を行った。オッセオインテグレーション(骨-インプラント結合)能を生態力学的に評価することのできるpush-in test法に基づいて行った。結果は0,100,300,500nmのnanonodulesの表面を持つミニインプラントを用いて継時的にラット大腿骨へ埋入後2,4週後のインプラントの骨結合力を測定した。early stage(2 Week)で100,300,500nmの表面が対照群と比較し有意に結合力の高さを示し2.5倍から3倍の増加を示したが、3者間には差異は認められなかった。late stage (4 week)でも約2倍の結合強さを示したが、同様に上記3者間に際は認められなかった。一方UV照射ではそれぞれについて有意に数値は上昇したが、同様にnanonodules の大きさによる差異は認められなかった。つまりUVの効果はあるものの、nanonodules 大きさの違いによる効果は認められなかった。
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