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2012 年度 実施状況報告書

間葉系細胞SelectivePluripotencyModulatorの探索

研究課題

研究課題/領域番号 23592912
研究機関東京大学

研究代表者

瀬戸 一郎  東京大学, 医学部附属病院, 講師 (30582390)

研究分担者 小笠原 徹  東京大学, 医学部附属病院, 講師 (20359623)
阿部 雅修  東京大学, 医学部附属病院, 講師 (10392333)
古賀 陽子  東京大学, 医学部附属病院, 助教 (10392408)
小川 卓也  東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (50401360)
キーワード間葉系細胞 / 分化 / 遺伝子導入 / 転写因子 / 遺伝子ノックダウン
研究概要

従来、口腔外科臨床における患者の負担軽減ならびに移植成績向上を目指して、β-TCPやPRPを腸骨などに混ぜて移植する治療などが行われてきたが、必ずしも十分満足のいく成績が得られていない。そのため、必要最小限の組織採取で移植を可能とする再生医療技術の導入に向けてさまざまな研究が行われるようになっている。しかし、再生医療における最も有力な細胞源である間葉系細胞の欠点、すなわち継代による分化能の低下という欠点は未だ解消されていない。そこで、本研究では、間葉系細胞分化多能性維持に重要かつ臨床応用にあたって安全な因子を同定することにより細胞数の限界という問題を解消し、骨・軟骨再生医学の適応範囲を広げることを目的としている。前年度では、間葉系細胞に対して各種遺伝子を導入して作成した分化多能性維持因子導入細胞と非導入細胞との間で発現変化が認められる遺伝子を検索する目的でマイクロアレイ法を行ったが、今年度はマイクロアレイ法によって遺伝子発現が増加あるいは減少する可能性が認められた遺伝子の中から、本研究の目的に合致した臨床応用において安全な候補を絞り込む作業を進めた。まず、文献検索とデータベースとの照合を行い、そこで決まった優先順位に基づき、細胞内での遺伝子発現をreal time PCRで検証した。さらに、マイクロアレイとreal time PCRの結果が一致した遺伝子に対してはsiRNAによる遺伝子ノックダウンを行うことで細胞内機能解析を行った。現在のところ、Runt-related familyに属する遺伝子をはじめとした、いくつかの転写因子が臨床応用において有望である可能性を示唆する結果を得ている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

分化多能性維持因子の下流についての解析は、おおむね当初予定した通りで、既に複数の分子を同定するとともに、その機能解析まで進んでいるため。

今後の研究の推進方策

非常に効率的な実験遂行がなされており、無駄な実験が少ないために当初の見込みよりも研究費の使用が遅れている。研究そのものは順調なので、大きな問題はないと考えている。

次年度の研究費の使用計画

今後は高額試薬の購入や遺伝子過剰発現・遺伝子抑制に必要なベクターの作成等を外注するなどして、本研究室での作業を軽減することを考慮して、更なる研究の発展に努める予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [学会発表] Nanogの間葉系細胞骨分化能促進効果に関与する下流分子の網羅的探索2013

    • 著者名/発表者名
      小笠原徹, 斎藤忠仁, 大庭伸介, 米原啓之, 星和人, 高戸毅
    • 学会等名
      第12回 日本再生医療学会総会
    • 発表場所
      神奈川県横浜市
    • 年月日
      20130321-20130323
  • [学会発表] Nanogの間葉系細胞骨分化能促進効果はBMPシグナルとの相互作用とNFATc1の誘導を介する2012

    • 著者名/発表者名
      小笠原徹, 大庭伸介, 矢野文子, 斎藤忠仁, 瀬戸一郎, 米原啓之, 森良之, 星和人, 高戸毅
    • 学会等名
      第57回(公社)日本口腔外科学会総会・学術集会
    • 発表場所
      神奈川県横浜市
    • 年月日
      20121019-20121021
  • [備考] 東京大学医学部附属病院 顎口腔外科・歯科矯正歯科ホームページ

    • URL

      http://plaza.umin.ac.jp/~oralsurg/

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公開日: 2014-07-24  

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