関連学会参加で得た情報収集および予備実験から以下の事を確認した。 ①fNIRSは運動時に賦活化される大脳皮質部位と活性化のタイミングを高い時間分解能で計測でき、自然な姿勢での動作時脳活動計測に優れ、被験者の拘束性が低い事、再現性が高い事、検査に協力が得られにくい症例(小児や乳児、有病者など)でその有効性が高い。②標準タスクを設定し、実際にfNIRSを用いて計測を試みたが、当初計画したタスクでは同一被験者でも再現性が低い結果となった。標準タスクは口蓋裂患者の鼻咽腔閉鎖機能を客観的かつ再現性をもって評価することを念頭に置き策定したものであったが、再検討する必要性が示唆された。
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