研究課題/領域番号 |
23592937
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研究機関 | 北海道医療大学 |
研究代表者 |
中山 英二 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (60172467)
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研究分担者 |
大西 隆 北海道医療大学, 歯学部, 講師 (10183237)
佐野 友昭 北海道医療大学, 歯学部, 講師 (20244866)
杉浦 一考 北海道医療大学, 歯学部, 助教 (90529398)
永易 裕樹 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (90265075)
北所 弘行 北海道医療大学, 歯学部, 講師 (00347775)
吉本 良太 北海道医療大学, 歯学部, 助教 (10364259)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 唾石摘出 / 唾液腺内視鏡 / 低侵襲 / 把持 / 破砕 |
研究概要 |
1)唾石の収集と唾石の性状解析1収集した唾石9検体に対して、全唾石のX線撮影をアルミステップエッジとともに行い、デジタルX線画像を取得した。唾石の不透過性をアルミステップエッジで補正したアルミ当量として求め、石灰化程度の指標とした。さらに唾石の長径、短径もデジタル画像上でImageJを用いて計測し、唾石容積の指標した。2)ホルミウム・ヤグレーザーによる唾石破砕実験1外径0.2mmのホルミウム・ヤグレーザーファイバ(申請購入)を使用し、機器本体はレンタルして第一段階の唾石破砕実験を行った。レーザー照射条件は、pulse周波数を5-15Hzまでを5Hzごとに可変、エネルギーを0.5-2.0J/pulseまでを0.5Jことに可変して出力調整した。唾石は純水中に保持して行った。破砕の第一段階として、唾石がバスケット鉗子で把持できる指標の大きさである1mm径に破砕されるまで照射した。その時点での照射の累積エネルギーを計測した。その時点で破砕唾石を収集し、デジタルX線画像を取得した。つぎにさらに破砕だけで唾石が排泄される大きさとなる0.5mm径以下になるまでレーザー照射条件した場合の射の累積エネルギーを計測した。その時点で破砕唾石を収集し、デジタルX線画像を取得した。同時に、これらの累積エネルギーよって発熱した場合の純水容積に対する温度上葉を実測した。以上の1次実験により、来年度の2次実験の方法を確立できた。研究のための専門情報を収集するためを日本歯科放射線学会(新潟市)と日本口腔外科学会(大阪市)に出席した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
唾石の収集がやや予定よりわずかに遅れているが、それ以外では当初の予定通り進捗している。
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今後の研究の推進方策 |
1)唾石の収集と唾石の性状解析2 唾石の収集(永易裕樹、北所弘行、吉本良太 担当)とその性状解析(大西 隆、佐野友昭、杉浦一考 担当)を継続して行う。2)ホルミウム・ヤグレーザー照射による唾石破砕実験2と発熱量計測 平成23年度の実験結果をもとに、全ての収集唾石のホルミウム・ヤグレーザー照射による破砕実験を行う。その際に全ての唾石において、破砕程度の分類ごとの照射条件と、その照射によるした発熱量を計測する。温度計は分解能が0.1℃のデジタル温度計SK-1250MCIIIα(新規申請)を使用し、生理食塩液中に固定した唾石にレーザーを照射した場合の水温上昇を計測することにより発熱量をJで求める。(中山英二、大西 隆、佐野友昭 担当)。そしてバスケット鉗子の把持に適する段階のサイズまで破砕するのに要する照射条件とその発熱量、および完全に細粉化するまで破砕するのに要する照射条件とその発熱量を計測し、両者の発熱量の差異を明らかにする。 情報収集と実験の結果発表のため学会(未定)に参加する。
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次年度の研究費の使用計画 |
高額な設備備品の購入計画はない。実験データを保管する機器、記録媒体の購入、書籍購入費、資料、文献収集費の使用を予定している。さらに唾液腺内視鏡の保持用品、バスケット鉗子、実験データの解析アプリケーションソフトウェアの購入を予定している。また、消耗品であるレーザーファイバも必要があれば追加購入する。旅費としては関連学会への参加費支出を予定している。
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