研究課題/領域番号 |
23592937
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研究機関 | 北海道医療大学 |
研究代表者 |
中山 英二 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (60172467)
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研究分担者 |
大西 隆 北海道医療大学, 歯学部, 講師 (10183237)
佐野 友昭 北海道医療大学, 歯学部, 講師 (20244866)
杉浦 一考 北海道医療大学, 歯学部, 助教 (90529398)
永易 裕樹 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (90265075)
北所 弘行 北海道医療大学, 歯学部, 講師 (00347775)
吉本 良太 北海道医療大学, 歯学部, 助教 (10364259)
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キーワード | 唾石摘出 / 唾液腺内視鏡 / 低侵襲 / 把持 / 破砕 |
研究概要 |
1)ホルミウム・ヤグレーザーによる唾石破砕実験2 前年度に破砕実験した唾石9検体の破折片のサイズを解析した結果、唾液腺管から自然排泄される大きさに達していない破片があったため、さらに破砕実験を追加した。 外径0.2mmのホルミウム・ヤグレーザーファイバ(前年度申請購入済)を使用し、機器本体はレンタルして唾石破砕実験を行った。 レーザー照射条件は、pulse周波数を5-15Hzまでを5Hzごとに可変、エネルギーを0.5-2.0J/pulseまでを0.5Jことに可変して出力調整した。唾石は純水中に保持して行った。破砕の第一段階として、唾石がバスケット鉗子で把持できる指標の大きさである1mm径に破砕されるまで照射した。破砕だけで唾石が排泄される大きさとなる0.5mm径以下になるまでレーザー照射条件した場合の射の累積エネルギーを計測した。その時点で破砕唾石を収集し、デジタルX線画像を取得した。以上より必要なデータ収集をほぼ終えた。 研究のための専門情報を収集するためを日本口腔科学会(広島市)に出席した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画より実験に使用する唾石数は少なくても研究の実施に支障がないことが前年度の実験で明らかとなり、実験資料としての唾石収集を終え、前年度から引き続き第2段階の実験をほぼ予定通り実施できた。
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今後の研究の推進方策 |
ホルミウム・ヤグレーザー照射による唾石破砕実験1および2の解析 平成23-24年度の実験結果をもとに、全ての収集唾石のホルミウム・ヤグレーザー照射による破砕実験結果の解析を行う。つまり、basket鉗子で把持して除去するレベルの唾石破砕に要する熱量(J)と唾石が導管開口部から自然排泄されるまでに細片化するのに必要な熱量(J)をそれぞれの唾石ごとに算出する。(中山英二、大西 隆、佐野友昭 担当)。そしてバスケット鉗子の把持に適する段階のサイズまで破砕するのに要する照射条件とその発熱量、および完全に細粉化するまで破砕するのに要する照射条件とその発熱量を比較し、両者の発熱量の差異を明らかにする。 この結果を公表し、実験の結果発表のため学会(未定)に参加する。
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次年度の研究費の使用計画 |
高額な設備備品の購入計画はない。 実験データを解析するPC、書籍購入費、資料、文献収集費の使用を予定している。 さらに唾液腺内視鏡の保持用品、バスケット鉗子、実験データの解析アプリケーションソフトウェアの購入を予定している。また、消耗品であるレーザーファイバも必要があれば追加購入する。 旅費としては関連学会への参加費支出を予定している。
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