研究課題
ホルミウム・ヤグレーザーによる唾石破砕実験結果の解析破砕実験した唾石9検体の破折片のサイズを解析した結果、唾液腺管から自然排泄される大きさに達するまで破砕した場合と、バスケット鉗子で把持することを前提にした大きさまで破砕を限定した場合の破砕エネルギーを比較した。外径0.2mmのホルミウム・ヤグレーザーファイバ(前年度申請購入済)を使用し、機器本体はレンタルして唾石破砕実験を行った。レーザー照射条件は、pulse周波数を5-15Hzまでを5Hzごとに可変、エネルギーを0.5-2.0J/pulseまでを0.ことに可変して出力調整した。唾石は純水中に保持して行った。破砕の第一段階として、唾石がバスケット鉗子で把持できる指標の大きさである1mm径に破砕されるまで照射した。破砕だけで唾石が排泄される大きさとなる0.5mm径以下になるまでレーザー照射条件した場合の射の累積エネルギーを計測した。その時点で破砕唾石を収集し、デジタルX線画像を取得した。その結果、バスケット鉗子で把持することを前提にした大きさまでに破砕を限定した場合の破砕エネルギーは、唾液腺管から自然排泄される大きさに達するまで破砕した場合のエネルギーの平均約1/2に低減できた。以上より、唾液腺内視鏡下唾石摘出術において、破砕単独法より、破砕・鉗子除去併用療法の方が、より低侵襲の治療法であることが明らかとなった。
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