研究課題
天疱瘡は粘膜皮膚に生じる自己免疫性の水疱形成疾患であり、尋常性天疱瘡患者は全例で口腔粘膜に水疱を形成し難治性である。これまでにPVの発症には病原性を有するIgGクラス自己抗体の関与が明らかにされている。そこで本研究期間においては天疱瘡の水疱形成におけるIgMクラス自己抗体の影響について検討する事を目的とした。昨年度に実施したin vitroアッセイの結果をふまえ、本年度はマウスを用いたin vivoにおけるpreventive effectとtherapeutic effectの検討を行った。preventive effectを確認するために新生仔マウスへの抗Dsg3 IgMモノクローナル抗体の受動免疫および、成体マウスでの抗Dsg3 IgM抗体産生ハイブリドーマによる腹水形成法を実施した。これらの結果をもとにして、さらにIn vivoにおける病原性評価を行うために抗Dsg3 IgMのtherapeutic effectの検討を行った。現時点ではpreventive effect、therapeutic effectともにコントロールと比較して明らかな差は確認されていないものの、今後さらにマウスn数および抗体量や期間など、継続的に詳細な評価系確立への検討が必要であると考えられた。
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