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2012 年度 実施状況報告書

新規抗癌ウイルス製剤を用いた末梢循環腫瘍細胞の検出の検討

研究課題

研究課題/領域番号 23592944
研究機関昭和大学

研究代表者

鎌谷 宇明  昭和大学, 歯学部, 助教 (00315003)

研究分担者 新谷 悟  昭和大学, 歯学部, 教授 (80294429)
近藤 誠二  昭和大学, 歯学部, 准教授 (10432634)
椋代 義樹  昭和大学, 歯学部, 助教 (50325099)
栗原 祐史  昭和大学, 歯学部, 助教 (90514969)
キーワード口腔扁平上皮癌 / テロメライシン / ウイルス増殖
研究概要

口腔癌において遠隔転移の制御は、所属リンパ節への転移の制御とともに極めて重要な予後因子である。癌細胞の脈管内浸潤を末梢循環腫瘍細胞のモニタリングで観察できるようになれば、治療方針の選択や予後の判定に非常に有用であると予測される。本研究では、癌細胞に特異的に感染して発色するウイルス製剤を用いて、末梢血液中に循環する腫瘍細胞のモニタリングによる口腔癌の新たな診断用技術の開発を目指している。
In vitroでの選択的な腫瘍細胞の増殖と腫瘍細胞を蛍光発光させることによる可視化について実験を行っている。ヒトの口腔扁平上皮癌細胞を低分化型、中分化型さらに高分化型の3タイプに分け、さらにヒト口腔正常上皮細胞にテロメライシンを感染させ、テロメラーゼ依存性のウイルス増殖を、リアルタイムPCR法を用いてウイルスの力価について比較検討してきた。また、抗E1A抗体を用いた免疫組織学的染色やウエスタンブロット法によるウイルス感染効率も検討、解析を行っている。その結果、リアルタイムPCR法においてはウイルスの増殖や遺伝子の発現とその蛋白の発現量に相関がみられた。また、ウイルスを用いてテロメスキャンを感染させた口腔扁平上皮癌細胞を、蛍光顕微鏡にて観察することがまだ可能となっていない。ウイルス感染とテロメスキャンの増殖さらにGFP遺伝子の発現について検討中である。そのため、テロメスキャンの増殖とGFP遺伝子の発現の相関に関して、現在フローサイトメトリー解析による遺伝子の発現について実験を重ねているところである。まだ定量的な相関性を示す実験データーは得られていない。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

ヒト口腔扁平上皮癌細胞と正常上皮細胞にテロメライシンを感染させ、テロメラーゼ依存性のウイルス増殖を、リアルタイムPCR法を用いてウイルスの力価については計測が可能となっている。また、抗E1A抗体を用いた免疫組織学的染色やウエスタンブロット法によるウイルス感染効率もほぼ安定的なデーターの取得が可能となっているまたリアルタイムPCR法による遺伝子の発現も信頼性のあるデーターが得られてきた。また、ウイルスを用いてテロメスキャンを感染させた口腔扁平上皮癌細胞を、蛍光顕微鏡にて観察することがまだ可能となっていない。ウイルス感染とテロメスキャンの増殖さらにGFP遺伝子の発現について検討中である。そのため、テロメスキャンの増殖とGFP遺伝子の発現の相関に関して、現在フローサイトメトリー解析による遺伝子の発現について、定量的な相関性を示す実験データーは得られていない。

今後の研究の推進方策

口腔扁平上皮癌細胞を、蛍光顕微鏡にて観察することがまだ可能となっていない。ウイルス感染とテロメスキャンの増殖さらにGFP遺伝子の発現について検討していく。
そのため、テロメスキャンの増殖とGFP遺伝子の発現の相関に関して、フローサイトメトリーによる解析で遺伝子の発現を検索していく。腫瘍細胞のEGF receptorの発現やSCC antigenの発現と各種腫瘍マーカーとについて測定を行い、そのウイルス感染とテロメスキャンの増殖との関連性について検討する。
トランスレーショナルリサーチとして、早期の臨床応用を目指す。

次年度の研究費の使用計画

今後も口腔扁平上皮癌細胞へのウイルス感染を行い、その可視化についての研究費が一番多くかかると思われる。また、フローサイトメトリーに関する試薬や高感度蛍光検出システムの開発研究、蛍光顕微鏡下での観察に経費が多く必要となると思われる。
腫瘍マーカーの計測や学会発表、論文発表の費用も予定している。

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公開日: 2014-07-24  

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