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2011 年度 実施状況報告書

レプチン遺伝子による上皮間葉移行制御の分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 23592952
研究機関近畿大学

研究代表者

中原 寛和  近畿大学, 医学部附属病院, 准教授 (70324796)

研究分担者 古郷 幹彦  大阪大学, 歯学研究科(研究院), 教授 (20205371)
佐伯 万騎男  大阪大学, 歯学研究科(研究院), 講師 (30273692)
松岡 裕大  大阪大学, 歯学研究科(研究院), その他 (50448148)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード上皮間葉移行 / クロマチンリモデリング因子 / 扁平上皮癌細胞
研究概要

近年、いくつかのクロマチンリモデリング因子が同定され、ATP 依存的にヌクレオソームを除去し、クロマチン構造を変化させ、GTP のプロモータへの結合を助ける本来の役割のみならず、細胞増殖、遺伝子発現、など種々の細胞イベントに関与していることが解ってきた。クロマチンとは真核細胞内に存在する DNA とタンパク質の複合体であり、クロマチンの構造とダイナミックスは、遺伝子の発現、複製、分離、修復等、DNA が関わるあらゆる機能の制御に積極的な役割を果たしていることが解かってきている。しかしながら、このクロマチンリモデリング因子が癌細胞の浸潤・転移の過程にはいかなる影響を及ぼしているかに関してほとんど解明されていない。本研究ではクロマチンリモデリングコンプレックスの一つである、reptin 遺伝子に焦点を当て、reptin がヒト口腔扁平上皮癌の浸潤・転移をいかに制御しているのか、その分子機構を明らかすることを目的に実験に着手した。 実験には浸潤様式の異なる 2 種のヒト口腔扁平上皮癌細胞株である OSC-19細胞、OSC-20細胞を用いた。reptin 遺伝子のsiRNAを作成し、 OSC-19細胞、OSC-20細胞にsiRNAを導入した細胞の動態を観察した。reptin 遺伝子をノックダウン扁平上皮がん細胞は、浸潤能、遊走能の著明な亢進が認められた。この結果は上皮間葉移行に関与することを示唆している。さらなる研究を継続する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究組織の変更があり、分担者の変更があったために研究の進行状況がやや遅れている。

今後の研究の推進方策

研究組織を再編し、初期の研究目標に到達できるよう勧めていく予定である。

次年度の研究費の使用計画

申請時の研究計画通りに、研究施設には問題ないので、現有の備品を使用し、研究費の使用は消耗品等の物品費にあて、研究発表のための学会旅費および論文作成費用に使用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] FDG-positive Warthin's tumor in a neck node mimicking metastasis in primary intraosseous left posterior mandibular cancer staging with PET/CT2011

    • 著者名/発表者名
      Enomoto A, Nakahara H, Uchihashi T, Tsuji H, Hamada S
    • 雑誌名

      J Oral Maxillofacial. Surg

      巻: 69 ページ: 2052-2054

    • 査読あり

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公開日: 2013-07-10  

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