研究課題
癌組織におけるは低酸素と低栄養状態における血管内皮細胞の生態を探るために 低酸素(1%~5%02)、低栄養下(無血清培地下)で、TECとCAFの活性酸素(ROS)能が変化するかを検討した.TECにおいて低酸素状態がROSの蓄積をおこすこと,さらにそのためにこれまでTECマーカーとして見出してきたマーカーのいくつかの発現が亢進することがわかった.さらに既存の抗酸化剤や緑茶カテキン、イソフラボンを始めとした抗酸化物質を用いて、TECとCAFにおいてROSが除去されうるかをフローサイトメトリーを用いて検討した.抗酸化剤によりTECとCAFで、癌細胞(口腔癌細胞)と共培養アッセイ系を構築し、間質細胞におけるROSの有無が、癌細胞の表現型(増殖、浸潤、運動能)に影響を与えるかを詳細に検討した.また,これまで申請者らは、TECが、染色体の数が多いことや、中心体の異常、核型の異常などさまざまな染色体異常があることを報告してきたので(Hida.K et.al 2005 Cancer Res)(Hida.K et.al 2008 Br J Cancer),今回,TEC自らが産生する活性酸素(ROS)染色体に影響を与えているかどうかを検討した.抗酸化剤と抗酸化物質:緑茶カテキンによりROSを除去することによりTECの染色体異常が改善されることを蛍光インサイツハイブリダイゼーション法(FISH)によりみいだした.
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