研究課題/領域番号 |
23592962
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
吉岡 幸男 広島大学, 医歯薬保健学研究院(歯), 助教 (20335665)
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研究分担者 |
岡本 哲治 広島大学, 医歯薬保健学研究院(歯), 教授 (00169153)
小鹿 一 名古屋大学, 生命農学研究科, 教授 (50152492)
林堂 安貴 広島大学, 病院, 講師 (70243251)
新谷 智章 広島大学, 病院, 助教 (90403518)
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キーワード | 海洋生物 / 生理活性物質 / 抗腫瘍効果 / 口腔癌幹細胞 / 分子標的治療薬 |
研究概要 |
平成24年度の予定実験 1.生理活性物質の精製・分離と大量合成,誘導体の合成 日本近海(沖縄県近海)に生息する海洋生物を収集し,生理活性物質の精製・分離をおこなった(名古屋大学の小鹿ラボ担当).次にサンプル化した生理活性物質の扁平上皮癌細胞に対する細胞毒性を無血清培養系を用いて検索した(当教室担当).これを指標に分離・精製を進めた(名古屋大学の小鹿ラボ担当). 2.活性物質の構造解析と大量合成および新規誘導体の合成 活性の高い生理活性物質につきLC-MSを用いて構造解析を行い,既知の物質か未知の物質かを同定した.活性のあった生理活性物質は全て既知の構造物であった(このため誘導体の合成や大量合成は行わなかった) 3.In vivoにおける生理活性物質の口腔扁平上皮癌に及ぼす影響(ヌードマウスを用いた動物実験)未知の物質が同定されていないため動物実験は行っていない.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
日本近海に生息する海洋生物を定期的に収集し,生理活性物質の抽出を進めている.サンプル数は莫大な数であり,個々につき扁平上皮癌に対するアッセイを行い,細胞毒性を指標に精製を進めている.活性の高い物質をselectionし,LC-MSを用いて構造解析を行ったがすべて既知の物質であり,大量合成はもちろんのこと,誘導体の合成にも至っていない.計画としては動物実験での検証も予定されていたが,新規物質の同定がないため行っていない.
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今後の研究の推進方策 |
新規生理活性物質の同定が急務である.新規物質が同定されれば,動物実験での抗腫瘍効果の検証と併行してそのメカニズムの解析を進める.また当初から予定されていた口腔癌幹細胞に対する抗腫瘍効果を検討する.
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次年度の研究費の使用計画 |
平成24年度に新規生理活性物質が同定されなかったため以下の研究に着手できなかった.平成24年度研究費を本年度に繰り越して以下の研究を進めてゆく計画である. 1.新規生理活性物質の同定 2.新規生理活性物質の合成とその誘導体の合成 3.ヌードマウス腫瘍移植系を用いた動物実験 4.新規生理活性物質の抗腫瘍効果のメカニズム解析 5.新規生理活性物質の口腔癌幹細胞に対する効果の検討
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