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2013 年度 実績報告書

口腔扁平上皮癌の低酸素環境におけるEMTの解明と治療標的としての意義

研究課題

研究課題/領域番号 23592968
研究機関鹿児島大学

研究代表者

石田 喬之  鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (20404501)

研究分担者 宮脇 昭彦  産業医科大学, 大学病院, 講師 (40200216)
比地岡 浩志  鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (70305150)
池田 龍二  鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 准教授 (50398278)
中村 典史  鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (60217875)
キーワード口腔癌 / Notch / EMT / 低酸素
研究概要

口腔扁平上皮癌の予後因子として最も重要な因子は頸部リンパ節への転移の有無である。そのため癌の浸潤・転移メカニズムを明らかにし、それを予測あるいは標的とした治療法を確立することが口腔癌の治療成績の向上につながる。
我々は口腔癌細胞株において低酸素環境がNotchとその標的因子であるHES1、HEY1とsnailのmRNAの発現量を亢進させることを明らかにした。さらに低酸素環境下では口腔癌細胞株の走化能と浸潤能を亢進させ免疫染色法にてE-cadherinの発現量の減少を引き起こすことを明らかにしたが、それはNotchの阻害物質であるγ-secretase inhibitorによって阻害されることを明らかにした。以上より低酸素環境がNotch経路を介して口腔癌細胞株のEMTを誘導することが示唆され、結果を論文にて報告した(Oncology letters 6: 1201-1206, 2013)。
Notchは細胞の分化に関係している因子であり、幹細胞の恒常性に関与していると考えられている。近年、がん幹細胞が治療抵抗性や転移に関与していることが示唆されているが癌細胞が幹細胞様性質を獲得する過程としてEMTを引き起こすとの報告もあり、EMTと幹細胞性性質の獲得との関連性を今後明らかにしていきたいと考えている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Notch signaling induces EMT in OSCC cell lines in a hypoxic environment2013

    • 著者名/発表者名
      Ishida T, Hijioka H, Kume K, Miyawaki A and Nakamura N
    • 雑誌名

      Oncology Letters

      巻: 6 ページ: 1201-1206

    • DOI

      10.3892/ol.2013.1549

    • 査読あり

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公開日: 2015-05-28  

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