研究課題/領域番号 |
23592993
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
武知 正晃 広島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (00304535)
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研究分担者 |
鎌田 伸之 広島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (70242211)
太田 耕司 広島大学, 病院, 助教 (20335681)
中川 貴之 広島大学, 病院, 助教 (30456230)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 骨置換 / 骨伝導 / 炭酸アパタイト / 破骨細胞 / 複合膜 |
研究概要 |
本研究の目的は生分解性高分子のポリ乳酸グリコール酸共重合体(PLGA)に低結晶性炭酸アパタイト(CO3Ap)と各種細胞成長因子を複合化することで、上皮細胞を遮断する機能だけでなく、骨芽細胞の増殖や分化を積極的に促し、最終的には骨リモデリングに調和し、生体内で分解吸収され完全に骨に置換されるGBR膜を開発することである。平成23年度は、GBR膜として機能するために必要な柔軟性を維持可能な範囲において、PLGAとCO3Apの複合化を行い、疑似ラッフルボーダー実験のデータに基づいて、PLGAとCO3Apの配合比等、膜組成の最適化を行った。また組成が最適化されたPLGA/CO3Ap複合膜に対しFGF-2の複合化を試み、FGF-2徐放量の経時変化を調べた。PLGA/CO3Ap配合比の異なる複合膜を作製し、X線回折法と赤外分光法を用いて複合膜の結晶構造や炭酸含有量を検討した結果、特に構造、組成にはPLGAの添加の影響はみられず複合膜が作製することが可能であることが分かった。また、疑似ラッフルボーダー実験において、混合比1:1の複合膜が最も最適な結果となった。そのため。PLGA/CO3Ap配合比の1:1複合膜においてFGF-2の複合化を試み、FGF-2徐放量の経時変化を125IでラベルしたFGF-2を用いて、作製したPLGA/ CO3Ap複合膜を蒸留水(1mL)に浸漬し、経時的に蒸留水中のradioactivityをシンチレーションカウンターにて測定検討した。その結果、FGF-2の含有量に比例してFGF-2徐放量も多くなる傾向がみられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
交付申請に提出した計画内容と実施する年度どおりに研究が進んでおり、ほぼその結果についても予定どおりに達成されているため、今後もスムーズに研究計画に沿った実験が可能であるため。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、FGF-2含有PLGA/CO3Ap複合膜について、骨芽細胞および破骨細胞を用いたインビトロ評価を行い、最終的には実験動物を用いて、組織適合性および骨形成能についての評価を行います。本研究(計画)に使用する基本物性実験・動物実験に関する機器もほとんど所有し、動物実験を規則に準じて適切に行う施設もあるため問題なく研究の推進が図れる体制である。
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次年度の研究費の使用計画 |
次年度は、細胞および動物を用いた実験を行うため、研究費は主に試薬、ガラス器具、実験動物(含エサ代)に使用する予定である。特に現在のところ、研究計画の変更などは考えておりません。
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