研究課題
平成26年度は前年度の「Ⅳ.疾患別の顎顔面形態の解析」をされに進め、また「V.成長、治療に伴う変化の検討」をおこなった。開発したソフトウェアを用いて、先天異常患者における疾患別平均側面頭部X線規格写真トレース像の評価を行った。「Ⅳ.疾患別の顎顔面形態の解析」については、前年度に検討した症例に加えて、以下のように症例数を増やした検討群を設定し、前年度に確立した方法を用いて疾患別の顎顔面形態の特徴を解析した。1)頭蓋骨縫合早期癒合症:10症例、2)第一第二鰓弓症候群:10症例、3)Treacher Collins症候群:5症例、口唇口蓋裂:10症例、4)顎変形症(顔面非対称):10症例、顎変形症(下顎前突):10症例。本法により作成した先天異常患者の平均側面トレース像は、各疾患の特徴や成長による変化、各種治療の平均的治療結果の把握に有用と思われた。さらに上記の症例のうち、成長前後、歯科矯正治療や外科的矯正治療前後のデータの得られるものについてその変化を解析を行った結果、本法により作成した先天異常患者の平均側面トレース像は、各疾患の特徴や成長による変化、各種治療の平均的治療結果の把握に有用と思われた。今後症例数を増やして検討を行う必要がある。