研究課題
基盤研究(C)
従来、先天異常患者においても形態異常の解析は主に頭部X線規格写真(セファロ)に基づいて行われてきた。しかし先天異常患者では、顎顔面形態異常や精神的問題から撮影時の頭位設定が困難なこと、撮影後の分析に用いる基準点の設定が困難なこと、重なって写るために左右の形態異常の評価が困難なことなどの問題をしばしば生じる。本研究では、主な先天異常におけるCTデータを利用して、三次元CT(3D-CT)と従来のセファロと互換性のある二次元画像(CTセファロ)を構築し、共通した座標系の決定、左右別のセファロ作成、顔面非対称患者の左右の顎骨の大きさの検討、主な先天異常患者の平均的骨格像を作成した。
矯正歯科学