自閉症を含む発達障害の発症機序は多くの研究が進められているが、未だ明らかではない。本研究の目的は幼若期のストレスが出生後のepigeneticな遺伝子制御に影響し、発達障害の発症への関連の可能性を明らかにすることである。 幼若期ストレスとして出生早期の母子分離を2種類の分離期間により行い、ストレスの大きさと血中コルチコステロン値の関連を調べた。出生後6週間、3ヶ月後で両ストレス群間に明らかな差は認められなかった。ストレスにより起こる変化についてGR以外にもエピジェネティックな制御の可能性を探索するためにDNAメチル化解析並びにマイクロアレイを行ったが明らかなターゲット遺伝子の抽出はできなかった。
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