In vivoにおいて、圧迫側歯根膜組織にTNF-α陽性細胞の発現が認められた。また、caspase 8陽性細胞およびTUNEL陽性細胞の増加を認めた。In vitroにおいては、compression force群の歯根膜細胞の細胞内にROS発現が認められた。またフローサイトメトリーにおいて、細胞周期のG1アレスト、アポトーシス細胞の増加が認められた。 以上の結果から、歯根膜組織は至適矯正力によりTNF-α、caspase 8の発現と、ROS産生、細胞周期のG1アレストを通じアポトーシス細胞が発現することにより、矯正学的歯の移動時において、歯根膜組織の恒常性の維持に関与する可能性が示唆された。
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