研究課題/領域番号 |
23593068
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研究機関 | 北海道医療大学 |
研究代表者 |
森 真理 北海道医療大学, 歯学部, 講師 (30275490)
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研究分担者 |
長澤 敏行 北海道医療大学, 歯学部, 准教授 (90262203)
古市 保志 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (80305143)
家子 正裕 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (50250436)
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キーワード | 歯周病 / 切迫早産 / 抗リン脂質抗体症候群 |
研究概要 |
本研究では、切迫早産妊婦の歯周組織状態を調査し、口腔清掃指導(TBI)、スケーリング(Sc)およびPMTCを行い、歯周病とPB・LBとの関連性について検討した。さらに抗リン脂質抗体症候群患者を被験者として歯周病原細菌の感染に伴う抗CL-β2GPI複合体抗体量と歯周病原細菌の有無による抗体価の違い、歯周治療による抗体価の変動等について検討し、実際の疾患における両者の関わりについて明らかにした。方法 切迫早産の診断で入院している妊婦を対象に、歯肉炎指数(GI)、プラーク付着率(PlI)、歯周ポケット深さ(PPD)、アタッチメントレベル(PAL)、プロービング時の出血(BOP)を測定し、1回目のTBIを行った。入院継続中の妊婦には1週後、2週後にTBI、ScおよびPMTCを行い、1ヶ月後に最初と同じ項目の検査を行った。出産後、新生児の体重および出産時の妊娠週数、妊娠期間の全身状態の調査を行った。また切迫早産妊婦の血清中のサイトカイン量、および抗CL-β2GPI複合体抗体量を測定した。さらに被験者の歯周ポケット中の歯周病原性細菌の存在の有無を検討した。結果と考察 切迫早産からPB、あるいはLBに至った妊婦では、切迫早産から正期産妊婦、あるいは正常体重児出産妊婦に比較して口腔清掃状態が悪かった。またTBI、ScおよびPMTCを行っても、LB妊婦では正常体重児出産妊婦に比較して、歯周組織状態の改善量は有意に少なく、正期産あるいは正常体重出産妊婦では減少傾向にあった血清中サイトカイン量が、PB妊婦あるいはLB妊婦では増加傾向にあった。歯周治療により歯周組織が改善し、歯周ポケット内の歯周病原性細菌と血清中の抗CL-β2GPI複合体抗体価が減少し、正期産で正常体重児を出産できた妊婦がいたことから、抗リン脂質抗体症候群と歯周炎の関連性が示唆された。
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