研究課題
抗老化ホルモンとされているKlotho遺伝子が欠失しているKlothoマウスでは、骨粗鬆症や動脈硬化など、老化に伴って起こる様々な病変が早期に発症する。Klothoマウスは正常マウスと比較して短命で8週から9週で死亡する事が知られている。本年度はKlothoマウスを用いて歯周炎と老化の関係について検討を行った。Klothoマウスはヘテロの個体と比較してホモの個体では顎骨のサイズが小さかった。またKlothoマウスおよび正常マウスから骨髄幹細胞、歯肉線維芽細胞を分離・培養を行ったところ、Klothoマウスでは増殖能が劣る事が観察された。さらに歯肉線維芽細胞をP.gingivalis LPSで刺激したところ、正常マウスやKlothoマウスのヘテロの個体由来の細胞と比較してKlothoマウスのホモの個体由来の細胞ではIL-6産生が高い傾向が観察された。これらのことからKlothoマウスでは、歯周組織の再性能が低下しかつ強い炎症反応を起こしやすい可能性があることが明らかとなった。
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