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2013 年度 実績報告書

インターロイキン22を用いた新しい歯周組織再生療法開発のための基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 23593076
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

大山 秀樹  兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (90280685)

研究分担者 寺田 信行  兵庫医科大学, 医学部, 名誉教授 (50150339)
中正 恵二  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (00217712)
山田 直子  兵庫医科大学, 医学部, 講師 (10319858)
山根木 康嗣  兵庫医科大学, 医学部, 講師 (00434944)
キーワード歯根膜由来細胞 / IL-22
研究概要

本研究は,IL-22を用いた新しい歯周組織再生療法の可能性を示すことの一環として,歯根膜(PDL)細胞に対するIL-22の生物学的活性を明らかにすることを目的とする。前年度までに,IL-22によって発現が誘導される遺伝子プロファイルの網羅的解析の結果その多くが細胞の分化,増殖に関わる遺伝子であること,一方IL-22はPDL細胞の増殖に影響しないことがわかった。これらの結果から,IL-22はPDL細胞に含まれる一部の細胞群に対してのみ細胞増殖および石灰化誘導の制御に関わっている可能性があると考えた。PDL細胞は複数の細胞亜群から構成される集団であることが知られていることから,本年度はPDL細胞株から単クローン化したPDL細胞を作製し,クローンレベルで石灰化誘導におけるIL-22の影響を評価した。PDL細胞株の限界希釈を行い,22のPDL細胞クローンを得た。IL-22存在下あるいは非存在下において石灰化誘導培地で培養後26日目の石灰化物形成をアリザリンレッド染色にて評価した。半分のPDLクローン(11クローン)において石灰化物形成が検出されたが、残りの11クローンには検出されなかった。石灰化物形成が検出された11クローンのうち6クローンはIL-22の存在にかかわらず石灰化が検出されたが,5クローンはIL-22存在下でのみ石灰化が検出された。したがって,PDL細胞にはIL-22刺激によって石灰化誘導促進される細胞群が含まれることが示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Decreased expression of VE-cadherin and claudin-5 and increased phosphorylation of VE-cadherin in vascular endothelium in nasal polyps.2013

    • 著者名/発表者名
      Yukitatsu Y, Hata M, Yamanegi K, Yamada N, Ohyama H, Nakasho K, Kojima Y, Oka H, Tsuzuki K, Sakagami M, Terada N.
    • 雑誌名

      Cell Tissue Res.

      巻: 352(3) ページ: 647-657

    • DOI

      10.1007/s00441-013-1583-0

  • [学会発表] IL-22/TNF-αの単独および共刺激によって誘導されるヒト歯根膜由来細胞の生物学的活性

    • 著者名/発表者名
      川邊睦記,浦出雅裕,大山秀樹
    • 学会等名
      第67回 NPO法人 日本口腔科学会学術集会
    • 発表場所
      宇都宮

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公開日: 2015-05-28  

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