研究概要 |
EGF-Rシグナルが歯肉線維芽細胞および歯肉上皮細胞のケモカインおよびサイトカインの産生性に及ぼす影響を評価した。EGF-Rシグナルを抑制すると,歯肉線維芽細胞および歯肉上皮細胞においてBAFF, APRIL, TSLPといった体液性免疫応答に深くかかわるサイトカインの発現が増強された。また,歯肉線維芽細胞のTh2ケモカインCCL11, CCL17, CCL26の発現が増強していたが,Th1ケモカインCXCL9, CXCL10, CXCL11の発現に影響はなかった。したがって,EGFRシグナルはケモカイン産生性に影響を及ぼし,歯周病の病巣局所における免疫応答に関与する可能性が示された。
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