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2012 年度 実施状況報告書

新規生体材料チタン酸Caを用いた抗菌作用付与歯質コーティング法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23593088
研究機関岡山大学

研究代表者

岸本 悦央  岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (20091316)

研究分担者 玉村 亮  岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (00403494)
高木 慎  岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (40116471)
長塚 仁  岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (70237535)
キーワード生体材料 / チタン酸 / 抗菌 / 齲蝕 / 歯周病
研究概要

齲蝕および歯周病両疾患予防の原理は耐酸性物質のコーティング、石灰化能及び殺菌性の付与である。本研究では、新規コーティング材CaTiO3-Cナノ粒子を用いた歯質コーティングによる、新たな齲蝕・歯周病予防法の開発を行う。
昨年度は、改良アルコキシド法により作製したCaTiO3-Cナノ粒子を用い、抗菌性の付与を行い、齲蝕、歯周病原因菌に対する抗菌性について検討し良好な結果を得た。今年度はテトラサイクリン(TC)及び塩化セチルピリジニウム(CPC)との混合液の混合比の検討を行った。抗菌剤CaTiO3-Cナノ粒子混合液を終濃度5μg/mL、10μg/mL、50μg/mL、100μg/mLとなるよう調整し、齲蝕原因菌および歯周病原因菌の6菌種に対して抗菌試験を行った。BHI培地に各種培養菌を 10000個接種し、抗菌剤CaTiO3-Cナノ粒子混合液を各終濃度にて添加した 。37 °Cで9時間培養後、濁度 (600nm)を測定し、コントロールと比較して増殖率を求めた。結果、TC、CPCともに齲蝕原因菌および歯周病原因菌に対して充分な抗菌活性を示すことが明らかとなった。
今後は、CaTiO3-Cナノ粒子の歯質コーティング法および耐酸性能、また長期的DDS効果について検討する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究実施計画に記載した通りにほぼ進行しており、また良好な結果も得られたことから、おおむね順調に進展していると判断した。

今後の研究の推進方策

CaTiO3-Cナノ粒子の歯質コーティング法について検討する。高機能モノマー含有のボンディング材を利用し、各割合での混合コーティング液を抜去歯エナメル質表面に塗布後、耐酸性試験を行い評価する。
耐酸性試験では脱灰液中に浸漬し、研磨標本を作製、マイクロラジオグラフィーにて評価する。
また、長期的DDS効果について検討する。歯面コーティング後、生理的食塩水中に浸漬(1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年)し、抗菌試験および耐酸性試験を行う。

次年度の研究費の使用計画

「次年度使用額」が生じた状況及び翌年度以降に請求する研究費と合わせた使用計画について
抗菌試験の追加試験に昨年度に生じた繰り越した研究費を充当する予定であったが全額使用するにいたらなかった。
次年度の研究費の使用計画では設備・備品の申請はない。消耗品に関しては各種ボンディング材、耐酸性試験関連試薬、抗菌試験関連試薬、等が必要である。旅費に関しては、硬組織再生生物学会(岡山 -神奈川)へ研究成果発表、情報収集を目的として参加する。尚、次年度使用額については、研究分担者との研究打合せ(岡山ー千葉)および抗菌試験の再追加試験に充当する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Bone-healing pattern on critical-sized defects treated by rhPTH.2012

    • 著者名/発表者名
      Jammal MV
    • 雑誌名

      J Hard Tissue Biol.

      巻: 21 ページ: 443-450

    • 査読あり
  • [学会発表] インプラントの骨組織反応と将来への展望

    • 著者名/発表者名
      長塚 仁
    • 学会等名
      日本再生歯科医学会
    • 発表場所
      神戸
    • 招待講演

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公開日: 2014-07-24  

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