研究課題/領域番号 |
23593089
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
丸山 貴之 岡山大学, 大学病院, 医員 (30580253)
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研究分担者 |
森田 学 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (40157904)
友藤 孝明 岡山大学, 大学病院, 講師 (80335629)
江國 大輔 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (70346443)
山中 玲子 岡山大学, 大学病院, 助教 (00379760)
竹内 倫子 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (50403473)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 歯科保健活動 / 食育 / 生活習慣病予防 |
研究概要 |
本研究では、成人を対象に横断調査および介入研究を行い、食育活動に関する因子と生活習慣病の指標との関連性を評価すること、また、生活習慣病対策を目的とした食育の中での歯科保健活動の有効性について検証することを目的とした。このうち、今年度では、学生を対象に横断調査を行い、食育への関心の大きさや食育活動の実践と生活習慣病にかかわる検査値との関連性について検討した。岡山大学新入生健康診断受診者2197人を対象に、満腹になるまで食物を摂取するか、早食いを行っているか、朝食の欠食の有無、高脂肪食の摂取の有無、野菜の摂取の有無、高カロリー食の摂取の有無、夜食の摂取の有無、甘味飲料の摂取の有無、定期的な運動の有無、といった食育活動に関するアンケート調査を行った。また、身長と体重よりBody mass index(BMI)を算出した。BMI25.0以上を過体重と定義し、各質問項目において男女それぞれの過体重群と普通体重群との2群比較を行った。このうち、20歳以上の者、喫煙者、日常的に飲酒を行う者、アンケートデータに欠損のある者を除いた、18・19歳の1918名(男性1139名、女性779名)を統計分析に用いた。その結果、男女ともに、満腹になるまで食物を摂取することと過体重との関連は認められなかった。一方、男性において、早食いを行うことと過体重との関連を認めた。さらに、早食いと高脂肪食の摂取が過体重へ相乗効果をもたらすことがわかった。今年度の研究結果より、食育活動に関する因子と生活習慣病の指標との関連性について明らかとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度は成人を対象に横断調査を行い、食育活動に関する因子と生活習慣病の指標との関連性を評価することを計画しており、目標は達成されたと判断される。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は生活習慣病予防対策として食育活動が有効かどうかについての介入研究を行う予定である。食育活動が高い群と低い群の選別を行い、食育活動が低い群に対し、「ひとくち30回以上噛む」食べ方などの指導を行う。介入により、全身状態が変化するかどうかについて検討を行う予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
食育活動が低い群に対する食べ方の指導を行う予定である。また、必要に応じ、生活習慣病に関する客観的評価指標の測定も行う予定である。
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