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2012 年度 実施状況報告書

ヒト唾液中に含まれるサイトカインの正常範囲の決定

研究課題

研究課題/領域番号 23593091
研究機関徳島大学

研究代表者

福井 誠  徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (50325289)

研究分担者 伊藤 博夫  徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (40213079)
キーワード健常者 / 唾液 / サイトカイン
研究概要

平成24年度は、徳島大学で実施した職員定期健康診断にて,血液生化学検査,尿検査,BMIなど,全ての項目について正常範囲にあり,特定の疾患状態にない,全身的に健康であるとされる者を対象に本研究への参加を募り,同意が得られた者18名(男性9名,女性9名,平均年齢33.5歳)を被験者とした。唾液はサリベットコットンを用いて1分間の刺激唾液を採取した。唾液採取後に歯周組織の健康状態を調べた。測定の結果,サイトカイン濃度の測定はBio-Plexサスペンションアレイシステムにて, IL-1α,IL-1β,IL-5,IL-6,IL-8,IL-10,IL-12(p40),IL-12(p70),IL-18,IFN-γ,LIF,M-CSF,MIG,PDGF-bb,TNF-α,VEGFの16種のサイトカインについて行った。測定したサイトカインのうちIL-1α,IL-1β,IL-5,IL-8,IL-18,M-CSF,MIG,VEGFは全ての被験者から機器の測定可能範囲の値が計測された。その他のサイトカインの検出率はそれぞれ67%(TNF-α:12名),50%(IL-10,IL-12(p70):9名),33%(IL-12(p40),LIF:6名),22%(IL-6:4名),11%(IFN-γ:2名),6%(PDGF-bb:1名)だった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成24年度の計画では,徳島大学職員から全身的に健康である者を対象に本研究の参加者を募り,18名の参加者を得て,サンプル採取を行い,唾液中サイトカイン測定を行うことができた。サンプル数は予定としていた数よりも少なくなってしまったが,対象者の選定,サンプルおよび必要な情報採取の流れは実施できたため,おおむね順調に進展いているとした。

今後の研究の推進方策

平成24年度には18名の対象者よりサンプルを得たが,今回の結果をもとに今後はさらに被験者数を増やす予定である。具体的には,平成24年度では全身的に健康な者のみを対象者として参加者の募集を行ったが,平成24年度では対象とならなかった者(職員健康診断結果のどれか一つでも正常値になかった者)も含めて対象者を多く獲得する予定である。また,H24年度の対象者を再度被験者として、H25年度の健康診断結果や口腔内状態の変化と唾液サイトカインとの関連性を検討し,健常者の唾液中サイトカインの特徴を明らかにし、唾液を試料に用いた健康診断手法の開発へとつなげる予定である。

次年度の研究費の使用計画

平成25年度にはBio-Plexサスペンションアレイシステムを用いた唾液サイトカイン測定を行うため,研究費は次年度への繰越額も含めてこれに必要となる試薬類の購入や実験遂行に必要となる各種のプラスティック器具類などの消耗品の購入に充てる予定である。また,研究成果の発表や情報収集のため,学会参加を予定しており,このための旅費に使用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 健常者における唾液中サイトカイン分析2013

    • 著者名/発表者名
      福井 誠 他
    • 学会等名
      第62回日本口腔衛生学会・総会
    • 発表場所
      キッセイ文化ホール(長野県)
    • 年月日
      20130515-20130517

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公開日: 2014-07-24  

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