研究課題
本研究では、唾液中バイオマーカーを用いた歯周病検査方法と、それを補完するライフスタイルや全身的健康状態などの多元的要因を考慮した歯周病に関する質問紙とを開発し組み合わせることで、歯周病の病態を正確に把握できるプロービングに替わる新しい歯周病検診システムの構築を目的としている。本研究のデザインは、40歳以上の地域住民を対象としたケース・コントロール研究である。平成24年度では、統計学的手法を用いた解析作業による唾液中バイオマーカーを用いた歯周病検査方法の有効性の検討および多元的尺度構成を具備した自己記入式質問紙票の試作を行い、質問紙暫定版の各項目について因子分析を用い因子の抽出と意味付けを行い尺度構成した。平成25年度では、平成24年度で実施した質問紙暫定版で、さらなる改良を必要とした尺度について、内部整合性や歯周病との関連性を検討し、整理・改良を行った。再度収集されたデータに基づき、質問紙の信頼性・妥当性の検討を総計学的に行うため、唾液中バイオマーカーを用いた歯周病検査方法の有効性検討のためデータ入力および統計解析を進め、歯周病罹患者群と歯周病に罹患していないコントロール群間の比較検討を行った。また、歯周病の正確な病態把握のため、唾液中バイオマーカーを用いた歯周病検査方法と多元的尺度構成を具備した自己記入式質問紙との組み合わせを統計学的に検討し、組み合わせた場合の歯周病評価基準を設定した。
すべて 2014
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)
Clin Intervention Aging
巻: 9 ページ: 293-300