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2013 年度 実績報告書

食品成分誘導エピジェネティック制御による歯周炎予防法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23593104
研究機関日本大学

研究代表者

津田 啓方  日本大学, 歯学部, 助教 (60325470)

キーワードエピジェネティクス / 骨破壊 / 予防法
研究概要

昨年までにヒストンメチル化調節因子であるG9aの阻害剤であるBIX01294が破骨細胞分化を抑制していることを見いだし、Bosn J Basic Med Sci. 2013 vol 13, 271-275に発表した。しかしながら、G9aのノックダウンおよび、ドミナントネガティブ体の強制発現により、RANKL誘導破骨細胞分化は影響を受けなかった。これにより、BIX01294の破骨細胞分化抑制効果はG9aの作用の抑制によって起こるのでは無いことが解った。
また、同じくヒストンH3K9メチル化調節因子であるSuv39h1の阻害剤であるchaetocinはRANKL誘導破骨細胞分化を抑制した。H3K9のメチル化は転写抑制に働くことから、chaetocinの作用によりH3K9のメチル化が抑制され、破骨細胞分化抑制因子の転写が促進されると仮説を立てて実験を行ったところ、RANKL刺激により抑制されたid-1、3、mafB、irf8、bcl6の遺伝子発現がchaetocinの濃度依存的に増加している事が確認された。次にH3K9のメチル化度合いを確かめたところ、予想に反してchaetocinは濃度依存的にH3K9のメチル化を促進していた。つまり、chaetocinの破骨細胞抑制効果は今まで報告されているchaetocinのヒストンメチル化酵素Suv39h1の阻害によるものでは無く、chaetocinの持つ未知の効果によるものであることが解った。そこで、破骨細胞分化抑制遺伝子の発現を抑制すると報告されているblimp1の発現と産生をqRT-PCRおよびwestern blotで調べたところ、RANKLによって発現上昇したblimp1はchaetocin濃度依存的に発現・産生が抑制された。このことから、chaetocinはヒストンメチル化阻害と異なる作用により破骨細胞分化を抑制する事が解った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] BIX01294 suppresses osteoclast differentiation on mouse macrophage-like Raw264.7 cells.2013

    • 著者名/発表者名
      Tsuda H, Zhao N, Imai K, Ochiai K, Yang P, Suzuki N.
    • 雑誌名

      Bosn J Basic Med Sci.

      巻: 13 ページ: 271-275

    • 査読あり
  • [学会発表] ヒストンメチルトランスフェラーゼ阻害剤はマウスマクロファージ様RAW264.7細胞のRANKL誘導破骨細胞分化を抑制する2014

    • 著者名/発表者名
      津田啓方、鈴木直人
    • 学会等名
      口腔科学会総会
    • 発表場所
      京王プラザホテル(東京)
    • 年月日
      20140507-20140509
  • [学会発表] Two histone methyltransferase inhibitors suppress osteoclast differentiation of Raw264.7 cells2014

    • 著者名/発表者名
      HIROMASA TSUDA, ZHAO NING, AND NAOTO SUZUKI
    • 学会等名
      American association for dental research
    • 発表場所
      Charotte, NC, USA
    • 年月日
      20140318-20140322

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公開日: 2015-05-28  

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