エピジェネティック調節による破骨細胞分化抑制法を開発する目的で、H3K9メチルトランスフェラーゼG9aおよびSuv39h1の特異的阻害剤であるBIX01294とchaetocinが破骨細胞分化に及ぼす影響を調べた。両阻害剤はRANKL刺激により誘導される破骨細胞分化を濃度依存的に抑制した。また、両阻害剤は破骨細胞分化抑制遺伝子の発現を濃度依存的に増加させた。しかしながら、siRNAによる実験でBIX01294の分化抑制効果はG9aの抑制効果ではないことが解った。また、chaetocinによる分化抑制は分化抑制因子の発現抑制に関わるblimp1の発現を抑制することにより起こる事が示唆された。
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