研究課題/領域番号 |
23593130
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
後藤 姉奈 三重大学, 医学部, 講師 (80420389)
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研究分担者 |
久田 雅紀子 三重大学, 医学部, 助教 (70437101)
川島 珠実 四日市看護医療大学, 看護学部, 助教 (20551245)
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キーワード | 師長 / 看護管理 / キャリア開発 / 成長 / 看護管理者育成 |
研究概要 |
師長に昇進したばかりの新任師長は、様々な困難を日常的に感じているとの先行研究の結果をもとに、本研究では新任師長が困難な事象を乗り越えて、師長として成長する過程、師長職に適応・順応していく過程を明らかにすることを目的としている。 本研究の対象は、師長昇進1~2年目の新任師長と7年目以上の師長である。新任師長については、縦断的面接調査を1年間に1回、3年間継続して実施する計画を立て、平成24年度より面接調査を開始した。平成25年度は昨年度に引き続き、17名の対象に3回目の最終面接を実施した。面接では師長に昇進してからの印象的な出来事と、その出来事にどのような意味があったか、等のインタビューガイドをもとに実施した。平成25年度は最終面接であったため、対象が自覚する師長昇進後3年間での変化についても語ってもらった。平均面接時間は65分であった。平成25年度は新任師長の面接調査に並行し、もう一方の対象である昇進7年目以上の師長に対し、新任師長と同様の面接調査を実施した。対象者数は7名、師長経験年数は平均8.5年、平均面接時間は71分であった。面接記録はすべて逐語化が済んでおり、平成26年度はデータ分析と結果の考察を進める。分析は質的帰納的分析法を用い、対象者別に3年間のデータを分析したのち、その後全体分析を行う予定である。昇進7年目以上の師長のデータについては、新任師長の成長過程をより焦点化するために、新任師長のデータとの類似性や関連性、相違点等を比較するために用いる予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新任師長の面接調査は予定通り終了することが出来たが、昇進7年目以上の師長に対する面接調査は、計画より実施時期が遅れた。平成25年度中に終了できたが、分析には手が付けられておらず、分析結果によっては追加のデータ収集が必要となり、全体分析が遅れる可能性がある。
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今後の研究の推進方策 |
データ分析を進める。データが膨大であるため、研究分担者と連携し、計画的に進める必要がある。
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次年度の研究費の使用計画 |
面接対象者数が当初計画より減ったことにより,面接にかかる旅費や人件費・謝金分が未使用額として生じたため 分析結果によっては、対象者数を追加する可能性がある
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