研究課題
平成26年度は、平成25年度に行った研究のデータ解析および成果を発表するための作業を実施するとともに、平成24年度に実施した研究の結果発表を行った。1.看護大学生の日常生活における睡眠と蓄積的疲労の実態調査では、日常生活においては睡眠不足と睡眠の質の低下があり、調査前から精神的疲労と身体的疲労に加え、社会的疲労が増強し、さらに精神的疲労および身体的疲労が高くなっており、蓄積的疲労になりやすいことが示唆された。本研究結果は、第45回日本看護学会論文集ヘルスプロモーションに掲載された。2.看護大学生の睡眠と蓄積的疲労;日常生活と看護学実習との比較では、日常生活と看護学実習ともに、睡眠不足と睡眠の質の低下があり、特に日常生活において睡眠の質の低下が顕著であった。日常生活における高い精神的疲労感と比較的高い身体的疲労感が、看護学実習中さらに高くなり、蓄積的疲労の高い状態になりやすい。学生が自身の睡眠と蓄積的疲労の状態を知り、心身の健康を考慮した適切なスケジュールを作成し管理すること、さらに、実習前は十分な事前学習を進めること、併せて、実習前には実習中と同じ時刻に起床することなど、適切な時期に睡眠教育を行うことが重要であることが示唆された。本研究結果は、第45回日本看護学会論文集看護教育に掲載された。平成25年度に実施したランダム化比較試験による介入研究では、看護学生20名に看護学実習における睡眠リズム調整を実施した結果、ベースライン期と比較して、睡眠の質と精神的健康に有意な差は認めなかった。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (2件)
第45回日本看護学会論文集ヘルスプロモーション
巻: 45 ページ: 58-61
第45回日本看護学会論文集看護教育
巻: 45 ページ: 94-97