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2011 年度 実施状況報告書

高齢者の日常生活動作機能回復に有効な生活リズム調整ケアに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23593146
研究機関青森県立保健大学

研究代表者

角濱 春美  青森県立保健大学, 健康科学部, 准教授 (30256359)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード睡眠 / ケア / fatigue / 脳卒中リハビリテーション / 高齢者
研究概要

ADL機能回復に有効な生活リズム調整ケア開発のための文献検討を行った。 この結果、脳卒中リハビリテーションを阻害する要因として「Fartigue」概念があり、受傷後高頻度に見られること、この概念の一部として日中の眠気や、やる気のなさがあり、Fatigueの主要因として睡眠の不満足感があることが複数文献で確認できた。しかし、Fatigueを有効に改善させる方法については明らかになっているものはなかった。 日中の覚醒困難と睡眠時無呼吸との関連性について検討し、日常生活動作の向上をアウトカムとした論文がみられた。睡眠時無呼吸症候群は背景因子として無視できない要因であることが分かった。持続陽圧呼吸等の医学的介入の効果が示されていたが、結果は一律のものではなく、明らかな実証には至っていなかった。 これらのことから、ADL機能回復に有効な生活リズム調整ケアを検討するにあたっても、睡眠時無呼吸の影響を考慮する必要があり、夜間の酸素化を保ち、日中の休息をタイミング良く適度に行うことが必要ではないかと考えられた。 夜間の酸素化、快適な睡眠の検討のために測定できる機器を購入し、高齢者が装着に耐えられるのかパイロットスタディーを行った。患者の協力が不可欠であり、認知レベルの保たれている対象にのみ適用できることが分かった。連夜の装着で苦痛を増す可能性が示唆され、恒常的なcrcadian rhythmの測定のためには、actigraphyとの併用が必要であることが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

文献検討の結果、データ収集の手法の変更が必要であり、この準備のために時間を要したためである。

今後の研究の推進方策

データ収集ができる人員の確保ができ、施設の内諾は得られている。6月には倫理申請を行い、8月のデータ収集開始をめどにする。対象を脳卒中発症後1カ月以内のリハビリテーション目的入院の者としているため、脳卒中の発症は冬季に多いことから冬季から春季にかけて継続してデータ収集ができるように長期的に計画を行う。

次年度の研究費の使用計画

予定していたデータ収集に至らなかったため次年度使用額が生じている。これは、予定していた研究を次年度行うための謝金や旅費として用いる。次年度は、脳卒中リハビリテーション病院に赴いて、カルテ調査、日中の眠気測定、活動計による睡眠覚醒リズムの測定、夜間の酸素化の測定、環境測定を行うことが研究計画となる。このため、研究費はデータ収集人員、対象者への謝金に活用する。

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公開日: 2013-07-10  

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