【目的・方法】脳卒中リハビリテーション期の患者の発症前から退院後までの睡眠覚醒状態とADL回復の推移を検討した。活動計による睡眠覚醒状態の判定と、睡眠感について聞き取り調査を行った。 【結果・考察】対象者は男性26名、女性18名、平均年齢は62歳であった。入院後は発症前に比べ、入眠困難、中途覚醒、睡眠の満足感がすべて低下していた。退院後、在宅では速やかに発症前の生活リズムに戻っていた。活動計による睡眠解析の結果、19例に睡眠障害が認められ、睡眠潜時の延長、日中、または夜間の多相性睡眠、睡眠時間が極端に短い者があり、ADLの回復遅延と多相性化とに関連が示唆された。
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