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2012 年度 実施状況報告書

保健医療システム導入と運用に関わる看護管理者の基礎情報知識育成プログラム開発

研究課題

研究課題/領域番号 23593147
研究機関岩手県立大学

研究代表者

山内 一史  岩手県立大学, 看護学部, 教授 (20125967)

研究分担者 太田 勝正  名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60194156)
石垣 恭子  兵庫県立大学, その他の研究科, 教授 (20253619)
キーワード看護情報学 / 看護管理者 / 医療情報技師 / 看護情報専門看護師 / 日本看護協会 / 日本医療情報学会 / ANCC
研究概要

看護中間管理者が医療情報システムなどの高度情報通信ネットワークを使いこなすために必要な基礎的な情報能力を学習するWebサイトを開発するのが本研究の目的である。そのため、看護中間管理者が学習すべき最小限必要な情報能力項目の同定と妥当性を検討し、海外のConsumer Health Webサイトのノウハウを生かして、使い易い学習プログラム作成し、学習プログラムをWebページからの発信することが目標である。
昨年度、日本看護協会の認定看護管理者カリキュラム、医療情報技師認定試験内容、アメリカの看護協会の看護情報専門看護師の認定試験内容を参考に、学習項目同定とその提示資料のプロトタイプ作成を完了し、本年度はその学習のためのConsumer Health Informaticsのノウハウを生かしたプログラムの開発を行う予定であった。
ところが、平成24年度に、日本看護協会は認定看護管理者カリキュラムの内容を大幅に変更し、看護情報関連の項目の整理統合した。一方、国内で保健医療情報システムの構築及びその運用技術者を医療情報技師として養成している医療情報学会も、医療情報技師認定試験の内容を改訂した。また、国際的な看護情報学分野を牽引しているアメリカの看護協会も、昨年まで実施していた看護情報専門看護師認定試験の内容を変更し新たな認定を開始した。
この様な状況変化に対応するため、日本看護協会の新しい認定看護管理者カリキュラムの元となった学習テキスト(第2版看護情報管理論 日本看護協会出版会)および日本医療情報学会医療情報技師部会の新認定内容と、アメリカ看護認定センターの新認定内容の比較を行い、看護中間管理者が身につけるべき情報能力の学習項目を再検討して、たたき台となる項目を再構築するとともに、岩手県、宮城県、秋田県の看護協会認定看護管理者教育課程などにおいてその項目を試用した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

初年度の成果を国際学会で発表することは出来たが、カリキュラム作成の基とした日本看護協会が認定看護管理者カリキュラム、医療情報技師の認定試験、アメリカの看護協会の看護情報専門看護師認定試験の、いずれも平成24年度中に同時改訂されたため、改変されたこれらの内容相互の関連性を再検討し、昨年度作成した看護中間管理者が学習すべき最小限必要な情報能力の同定項目を再検討することに時間を取られ、同定された項目学習のためのConsumer Health Informaticsのノウハウを生かした学習プログラムを開発に充分な時間が取れなかったからである。

今後の研究の推進方策

海外のConsumer Health Webサイトの動向や、アメリカの看護協会の看護情報専門看護師認定試験の内容を変更に伴う影響を調査すると共に、その基礎となったアメリカ看護界の次期情報戦略を担っているTiger Initiativeが、Consumer Health Informaticsのノウハウを生かして発信を開始したオンラインの看護情報学習ページのスタイルをαバージョンとして用い、国内の状況に合わせて改変して今回の学習プログラムWebサイトのβバージョンを作成し、ボランティアを募ってその評価を行い、改訂を加えて保健医療システム導入と運用に関わる看護管理者の基礎情報知識育成のための学習Webページを完成させる。

次年度の研究費の使用計画

国際医療情報学会に参加し、海外のConsumer Health Webサイトの動向や、アメリカの看護情報専門看護師認定試験内容変更の影響を調査する。また、、The TIGER VirtualLearning Environmentに受講料を払って加入し、そのWeb内容や仕組みを調査する。これらの調査結果を踏まえて、学習プログラムを発信するWebサイトのβバージョンのスタイルを決定し、Webページの製作を外部委託する。次に共同研究者の講義を受講生からボランティアを募ってオンライン学習システムの評価を行い、その結果を受けて改良を加えシステムを完成させる。なお、その評価の基準作り、評価結果の吟味、改良等は合同の検討会を開催して決定し、結果については、国内・海外の学会で発表する。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2012 その他

すべて 学会発表 (4件) 図書 (2件)

  • [学会発表] Nursing Informatics Competence in the New Certification Program for Japanese Nurse Administrators

    • 著者名/発表者名
      Kazushi Yamanouchi, Katsumasa Ota, Sachiko Shoubuzawa
    • 学会等名
      IMIA-NI2012
    • 発表場所
      Montreal
  • [学会発表] Classification of the nursing informatics syllabus for education of certified nurse administrators in Japan

    • 著者名/発表者名
      Sachiko Shoubuzawa, Kazushi Yamanouchi
    • 学会等名
      IMIA-NI2012
    • 発表場所
      Montreal
  • [学会発表] 看護情報専門看護師と医療情報技師に求められる情報能力の比較

    • 著者名/発表者名
      山内一史、太田勝正、石垣恭子
    • 学会等名
      第32回日本医療情報学会連合大会
    • 発表場所
      新潟
  • [学会発表] 新人看護職員を対象とした「個人情報保護」講義内容の検討

    • 著者名/発表者名
      菖蒲澤 幸子, 山内 一史
    • 学会等名
      第32回日本医療情報学会連合大会
    • 発表場所
      新潟
  • [図書] ナースのためのマナー接遇マニュアル2012

    • 著者名/発表者名
      山内一史 他
    • 総ページ数
      25
    • 出版者
      看護の科学社
  • [図書] 看護の科学 VOL. 38 NO.5 p8-p152012

    • 著者名/発表者名
      山内一史
    • 総ページ数
      8
    • 出版者
      看護の科学社

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公開日: 2014-07-24  

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