次年度の研究費の使用計画 |
昨年度の結果を基にして、最初に出血、骨折について災害時トリアージのための教育方法の開発研究を行い、その後、脊髄損傷、体の一部が挟まれている時、化学熱傷等について行う。備品は、携帯型救急モニタ(日本光電 WEC6003、1台、1,150,000円)、動画編集ソフト(日本ライトサービePower/KSHOW、1台、196,000円)、ポケットCPR(日本光電 ISS1200、2台、280,000円)、サクションユニット(レールダル社、1台、178,000円)が必要である。 研究計画は、 昨年度作成以外の災害受傷マネキン(災害時負傷モデル)シミュレータを作成し、それに対して一次トリアージの学習方法を作成する。次に、二次トリアージ教育を行うための学習方法を作成する。(1)各段階の災害時負傷モデルシミュレータを作成する。(2)作成された災害時負傷モデルシミュレータを使用して、マニュアルを作成する。(3)上記マニュアルを、本学看護学生や病院看護師の協力を得て、シミュレーションの試行を行う。(4)看護師が災害現場では、何を優先するのか、負傷者の外傷や疾患に、何をすることにより状態の悪化を回避できるかを考える。また、限られた資材を有用に使用する工夫から治療やケアができるようになることに重点をおき、そのための教材作成をする。(5)本研究者、研究協力者、救急医などが集り、問題点の協議、検討する。学習法を地域の看護師に受講を要請し、アンケート調査を実施検討し、再度検討する。(6)振り返り学習のためにビデオ録画し、その評価をする。 これらの計画に、昨年度の研究成果の発表(文献的研究)、独立行政法人国立病院機構災害医療センター見学等の旅費600,000円、人件費・謝金(専門的知識の提供、シミュレーション試行参加協力者への謝礼)300,000円、その他(消耗品、印刷代など)296,000円を計画する。
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