• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実施状況報告書

小児看護に携わるジェネラリストナースを支援する教育プログラム立案モデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23593152
研究機関群馬県立県民健康科学大学

研究代表者

横山 京子  群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 教授 (80341973)

研究分担者 中山 登志子  千葉大学, 看護学研究科, 准教授 (60415560)
野本 百合子  愛媛県立医療技術大学, 保健科学部, 教授 (60208402)
定廣 和香子  札幌市立大学, 看護学部, 教授 (60299899)
山下 暢子  群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 教授 (30279632)
キーワード看護教育学 / 看護継続教育
研究概要

本研究の最終的な目的は、ジェネラリストとして小児看護に携わる看護師のキャリアアップを支援するための継続教育プログラムの立案モデルを開発することである。
平成25年度は、この第一段階に位置付く研究として、小児看護に携わる看護師を研究対象に、教育ニード、学習ニードを明らかにするための質問紙調査を通して収集した357部(回収率49.4%)のうち、学習ニードの内容を問う自由記述式質問に回答した289名からの記述内容を分析した。Berelson, B の方法論を参考にした看護教育学における内容分析の手法を用いて質的帰納的に分析した結果、786記録単位から【小児の解剖生理・疾患・病態・診断・治療・疾病予防に関する知識】【小児の救命救急看護に関する知識・技術】【疾病や障害をもつ小児の家族への看護に関する知識・技術・態度】【疾患・病期・症状・治療・障害に応じた小児への看護に必要な知識・技術・態度】など、計40カテゴリが形成された。
教育ニードに関する研究は、基礎分析中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

平成25年度の目標は、小児看護領域看護師の「教育ニードアセスメントツール」「学習ニードアセスメントツール」の作成であった。
尺度開発の基盤となる質的帰納的分析を行い、学習ニードのカテゴリ化は概ね形成したが、結果の確定、信頼性検討の段階までには至らなかった。一方、「教育ニード」の分析は、基礎分析の段階に留まった。
研究が遅延した理由は、所属機関において新たな役職を担うことになったことに加え、所属部署に1年間にわたり欠員が生じ、仕事量増加に伴う体調不良、研究に要する時間確保困難という事態が生じたためである。

今後の研究の推進方策

平成26年度は、小児看護領域看護師の「学習ニード」「教育ニード」を測定する基盤となるカテゴリを形成し、質的研究および学習ニード、教育ニード解明の経験を持つ研究者2名にデータのカテゴリへの分類を依頼し、その一致率をScott,WAの式に基づき算出し、カテゴリの信頼性を検討する。
次に、アセスメントツール開発のための理論的枠組を構築し、解明した小児看護師の学習ニード、教育ニードを基盤とした、学習ニードアセスメントツール、教育ニードアセスメントツールの質問項目を作成し、尺度を構成する。
さらに、作成したアセスメントツールの内容的妥当性を検討するために小児看護に精通する看護師、看護師長、小児看護学に携わる教員、研究方法に精通した研究者による専門家会議を開催する。また、小児看護領域看護師約50名を対象としたパイロットスタディを実施し、質問紙の内容的妥当性を検討する。

次年度の研究費の使用計画

所属機関において新たな役職を担うことになったことに加え、所属部署に1年間にわたり欠員が生じ、仕事量増加に伴う体調不良、研究に要する時間確保困難という事態が生じ、分析が停滞したためである。
データを質的帰納的に分析し、小児看護領域のジェネラリストナースの学習ニード、教育ニードを解明するため、内容分析の基礎分析と本分析の補助、資料整理に必要な人件費(内容分析データ入力・資料整理[1人×6月・40千円、240千円])、分析の信頼性を確保するための一致率算出に必要な費用(専門的知識の提供[2人×2回・4千円・16千円])を申請する。
また、アセスメントツール開発のための理論的枠組を構築し、教育ニードと学習ニードアセスメントツールの質問項目を作成し、尺度を構成する。内容的妥当性を検討するための専門家会議、パイロットスタディを実施する。その費用として、国内外の文献収集(30千円、9千円)、専門家会議(会議費[10千円]、旅費[3人×10千円、30千円])、人件費(調査補助[1人×3月・40千円、120千円])、データ分析用文具(ファイル、模造紙、付箋等、50千円)等を申請する。

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi