研究課題/領域番号 |
23593154
|
研究機関 | 埼玉県立大学 |
研究代表者 |
國澤 尚子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (20310625)
|
研究分担者 |
徳田 哲男 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (40073043)
佐野 恵美香 杏林大学, 保健学部, 講師 (10404930)
三澤 哲夫 千葉工業大学, 工学部, 教授 (80056340)
|
キーワード | トイレの手すり / 前方設置型手すり / L型手すり / 車いす使用者 |
研究概要 |
本研究は、既存の前方設置型手すりを用いて便器前方に設置する有効性を検証し、安全で自立性の高いトイレ内動作および介助方法を提言することを目的としている。 昨年度の実験結果から、模擬車いす使用者がL型手すりおよび既存の前方設置型手すり(アドバンテージレール)を用いてひとりで移乗動作を行う様子について、筋電図のパターンを見出すことができる可能性が示唆された。そこで今年度は、被験者の動作や手すりの使い方を規定して筋電図を比較することにした。また、筋電図の有用な測定部位を決定すること、%MAXの測定方法を検討することも目的とした。 第1回目の実験の被験者は健康な女子学生延べ5人とした。筋電図の電極の貼付部位を三角筋、上腕二頭筋、腹直筋上部、大腿四頭筋の外側広筋の4か所(Aパターン)とした場合と、三角筋後部、上腕二頭筋、上腕三頭筋、腕橈骨筋の4か所(Bパターン)にした場合の2パターンを比較した。三次元動作測定も行った。1日目の実験結果から2日目の実験では筋電図貼付部位はAパターンとし、高齢者を被験者とした場合に可能な%MAXの測定方法を検討した。今後、高齢者で実験を行うことを想定し、筋肉量の少ない女子学生を被験者としたが、筋電図の貼付部位の誤差や脂肪による電極のずれにより、正確な筋電図の検出が難しい場合もあった。そこで第2回目の実験は、何らかのスポーツをしている男子学生延べ6人を被験者とした。動作と筋の関係をパターン化すること、個人の筋力を相対値化するために加える負荷はどのような方法が適当かを検証するために行った。筋電図の検出は良好であった。なお、これらのすべての実験は埼玉県立大学で実施した。
|