研究課題/領域番号 |
23593156
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研究機関 | 埼玉県立大学 |
研究代表者 |
大塚 眞理子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (90168998)
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研究分担者 |
長谷川 真美 東都医療大学, 公私立大学の部局等, 教授 (00164822)
國澤 尚子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (20310625)
丸山 優 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (30381429)
新井 利民 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (00336497)
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キーワード | 専門職連携 / コンピテンシー / 自己評価尺度 / Interprofessional Work / IPE / 病院版IPW自己評価尺度 / チーム活動 / 相互理解 |
研究概要 |
平成25年度は、作成したIPWコンピテンシー自己評価尺度24項目から抽出された17項目について検証し、病院版自己評価尺度の完成を目指すとともに、病院勤務以外の専門職への適応可能性を検討するための調査を行った。調査対象は、地域医療を担う1病院で働く全職員567名、老人保健施設および特別養護老人ホーム等7施設の全職員568名、クリニック、訪問看護ステーション、居宅介護支援事業所等9か所と介護事業所管理者対象の研修参加者等在宅支援系職員212人、合計1,347名である。調査回収数は850件(回収率65.0%)、そのうち研究同意の記載がないもの、3つ以上の設問が無回答のものを除いた743件(病院321件、施設325件、在宅97件)、有効回答率55.2%を分析対象とした。介護職236名(32.1%)、看護師218名(29.6%)、事務職53名(7.2%)、理学療法士33名(4.5%)、医師29名(3.9%)のほか、薬剤師、栄養士、社会福祉士、臨床検査技師などさまざまな職種から回答を得た。 病院の調査結果は平成23年度調査の6病院の結果と合わせて、1,761件(有効回答率62.9%)を分析した。天井効果、フロア効果が見られた7項目を除外し、因子分析(主因子法、プロマックス回転)を行った結果、「チーム活動の実践」「相互理解」の2因子が抽出され、1項目以外は6病院調査の結果に一致した。また、6病院調査で抽出された17項目を用いた因子分析では、因子構造は完全に一致しており、病院に勤務する職員を対象としたIPWコンピテンシー自己評価尺度の因子構造の再現性を確認することができた。一方、施設職員は8項目、在宅支援職員は16項目に天井効果が見られた。 この結果は職場形態によって多職種連携実践のあり方が異なっていることを示唆しており、同じ評価尺度を用いることへの妥当性についてさらに検討が必要と考える。
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