研究課題/領域番号 |
23593157
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研究機関 | 埼玉県立大学 |
研究代表者 |
鈴木 玲子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (20281561)
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研究分担者 |
常盤 文枝 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (00291740)
西田 乃生子(山口乃生子) 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (70381431)
中澤 良子(大場良子) 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (80381432)
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キーワード | 看護教育 / TBL / 教育プログラム |
研究概要 |
本研究の目的は、新しいPBL教育ストラテジーとして、TBLを用いた看護学における教育プログラムを開発することであり、平成24年度は、以下のように取り組んだ。 研究1:TBL教育の現状調査 国外の看護教育分野での教育実践の視察を計画しているが、その視察先としてカナダのブリテイッシュコロンビア大学あるいはオーストラリアの看護大学の紹介を受けており、また国内では、PBLとTBLを融合した形での教育実践を医学系教育で導入している東京女子医科大学医学部を候補として、視察日程を共同研究者らと調整を開始した。国内外の視察時期については、分担研究者と連携研究員との日程を調整し、研究最終年度に実施する方向で調整した。 研究2:成人看護学分野でのTBL教育プログラムの開発と評価 前年度に引き続き、分担研究者が試作したTokiwa’s TBL modelによる教育プログラムをベースに2科目の授業にTBLを実施した。TBL教育コンテンツは、看護師国家試験を意識したコンテンツで、個人準備確認テストIndividual Readiness Assurance Test(IRAT)やIRAT実施の後にグループで同じテスト(グループ準備確認テストGroup Readiness Assurance Test:GRAT)を「双方向型教育スターターキット LEON」を用いた学習プログラムとした。また今年度は、TBLとPBLを併用した混合型教育プログラムを導入し、その学習効果を批判的思考力の育成の視点から分析した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
米国のTBL教育のパイオニアが参加するメイリングリストの情報などから保健・医療系教育課程においてTBL教育を導入している国外視察先の紹介を受け、また国内の教育施設の視察先もほぼ決まり、調整作業を開始できた。 2科目のTBL教育プログラムを開発し、またPBLとTBLを併用した教育プログラムの成果について分析を実施できた。 教育機材の「双方向型教育スターターキット LENON」の台数を増やすなど研究環境を整備することができたことから、研究の進捗としては順調に進めていると言える。
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今後の研究の推進方策 |
研究1 国内のTBL教育を導入している教育施設の視察調査は秋に予定しており、国外の視察は年度末の3月頃で調整をして実施する予定である。教育運営および学習プログラムについて情報収集を行う予定である。 研究2 看護教育に適するTBL教育プログラム教材の作成に関しては、前年度の成人看護学分野の学習教材を公表できるように整理する。また、TBLとPBLを併用した混合型教育プログラムについては、今年度も同様な調査を実施して、その学習効果を批判的思考力の育成の視点から分析し、研究成果をまとめていく。研究成果の一部は学会等で報告していく。
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次年度の研究費の使用計画 |
前年度に助成金に残高が生じた理由は、研究代表者および分担研究者のスケジュールが調整困難であったことから海外視察が延期となったからである。前年度の残った助成金は、今年度の国外視察費用として活用する計画である。
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