研究課題/領域番号 |
23593157
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研究機関 | 埼玉県立大学 |
研究代表者 |
鈴木 玲子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (20281561)
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研究分担者 |
常盤 文枝 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (00291740)
西田 乃生子 (山口 乃生子) 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (70381431)
中澤 良子 (大場 良子) 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (80381432)
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キーワード | TBL / 看護教育 / 教育プログラム |
研究概要 |
平成25年度は、医学教育分野の視察日程の調整が難しく断念し、国内の看護教育分野として、弘前学院大学で行われているTBL教育運営と課題について看護教員らと意見交換を実施した。また、TBL Team-Based LearningとPBL Problem based Learningを併用した混合型教育プログラムの実施前後での学習効果をCTSNE:看護学生用批判的思考力評価(常盤ら,2010 )と社会人基礎力測定評価(北島ら,2011)で比較分析した。その結果、授業前後では統計的有意差はみられなかったが、社会人基礎力の下位尺度のうちアクションとチームワークでは、教育プログラムの終了後に上昇がみられ(p<0.05)、グループ学習での主体性やチームワークでの調整力に寄与する可能性が示唆された。 本研究の目的は、少人数グループによる互恵的な相互依存関係の構築をもとに、問題解決技法を取り入れた教授方法であるTBLを用いた看護学における教育プログラムを開発することである。3年間の研究では、TBL教育の提唱者であるMichelesenが参加するメイリングリストを活用して北米での教育活動の情報収集を行うとともに、国内の看護教育では、複数の看護専門科目にTBLを導入している弘前学院大学のTBL教育プログラムと教材などを調査した。また、TBL教育プログラムの教育効果を検証するために「双方向型教育スターターキット LEON」を用いた成人看護学分野でのTBL教育プログラムを作成し、教育介入前後でのCT尺度(CTSNE)と社会人基礎力測定尺度による比較調査を実施した。その結果では、PBLとTBLを組み合わせた混合学習の前後比較において、受講した看護学生の社会人基礎力で求められるアクションとチームワークで評価点が上昇することを検証し、看護教育におけるTBL教育活用の効果の一部を検証した。
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