研究課題/領域番号 |
23593174
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研究機関 | 県立広島大学 |
研究代表者 |
田村 典子 県立広島大学, 保健福祉学部, 教授 (10280182)
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研究分担者 |
二宮 伸治 広島国際大学, 保健医療学部, 教授 (60237774)
石崎 文子 県立広島大学, その他部局等, 名誉教授 (60093572)
青井 聡美 県立広島大学, 保健福祉学部, 准教授 (10321217)
吉田 なよ子 県立広島大学, 保健福祉学部, 講師 (00513897)
池田 ひろみ 県立広島大学, 保健福祉学部, 助教 (60448800)
石原 克秀 県立広島大学, 保健福祉学部, 助教 (40521597)
三宅 由希子 県立広島大学, 保健福祉学部, 助教 (60433380)
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キーワード | 洗髪 / 看護技術 / 洗髪動作解析 / 自律神経活動 |
研究概要 |
本研究は、洗髪動作解析装置を用いた練習が患者にとって安全で安楽な洗髪技術の習得方法として効果的であるかを明らかにすることを目的に、練習前後の「技術習得」「客観的反応」「主観的評価」を比較・検討した。その結果、装置を用いた練習は「3方向すべての速度を速める技術」「3方向すべての力を強める技術」「頭部全体を洗う技術」を高めた。また血圧は収縮期・拡張期血圧ともに練習後は低値を示したことから副交感神経優位な状態となったといえ、心理学的指標である日本語版新版STAIは、練習後は状態不安・特性不安ともに洗髪後に有意に減少した。さらに被洗髪者の主観的評価では練習後の方がより爽快感や満足感が表現されリラクゼーション効果をもたらしたといえる。このことから装置を用いた練習は、患者がより安楽で満足できる洗髪を提供するための技術習得法として効果があることが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
プレテストとして10名で実施し,概ね予測したデータが収集できた。 さらに,洗髪動作解析装置の信頼性,妥当性のあるデータを収集し,看護技術教育において初学者がより効果的で安全な洗髪技術が習得できる方法を根拠をもって明確化する。
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今後の研究の推進方策 |
予定としては,複数の専門家の美容師のデータをとり,洗髪実施者および被洗髪実施者それぞれ20名の対象者のデータをとり,洗髪をうける対象者の状態を心理学的指標,生理学的指標より,信頼性,妥当性を追求し,洗髪練習用モデルの開発につなげる。 さらに,頭部の安定と回旋による椎骨動脈の血流の変化を測定し,ビューティパーラーシンドロームの危険性回避の根拠も明確化する。
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次年度の研究費の使用計画 |
研究費は,専門家の美容師への謝礼や学会発表,報告書の作成等にあてる。
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