• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実施状況報告書

看護系教育機関における効率的な細菌学演習を支援するデータベースの構築と運用

研究課題

研究課題/領域番号 23593177
研究機関福岡県立大学

研究代表者

杉野 浩幸  福岡県立大学, 看護学部, 准教授 (90258434)

キーワード細菌学実験
研究概要

細菌学演習を支援するためのデータベースをホームページ上に公開し、自由にダウンロードし利用できるよう設定した。各演習については、個別のPDFファイル、および電子ブック形式としてダウンロード、閲覧可能であり、演習時に印刷物を配布し、同時に電子ブックをスクリーンに投影することで、演習をより効果的に実施できるよう配慮した。これらはすべて著作権フリーとし、事前の許可無く自由に利用できる旨、明記している。本データベースサイトには質問フォームを設置し、演習内容、ファイルのダウンロード等におけるトラブルに迅速に対応できるよう構成を工夫している。
また、引き続き、実験研究に関する情報収集を目的として、国内看護系情報誌の編集長(へるす出版、東京、中野)との情報交換を行った。看護系大学での細菌学実験、通常の実験演習の実施状況、および看護の現場における教育上の問題点について議論した。その際、出版社サイドが研究者から受けるリクエスト(特集、記事)として以下の3項目が非常に多く、研究ニーズが高い点を把握した。1)褥瘡に関する内容について問い合わせが最も多い、また特定の看護領域ではなく、汎用性の高い内容(領域にとらわれない、あるいは領域間において共通事項)について情報提供を求められる傾向がある。2)感染症については、1年を通して常にいずれかの症例が多発する傾向があり、褥瘡とともに、感染症に関する基礎知識の特集についてリクエストが多い。3)糖尿病に関するリクエストが多い。以上より、複数の看護領域において発生する褥瘡、各種感染症、糖尿病などの情報に関するニーズが高いことが明らかとなった。本研究では感染症の理解を助けるための実験方法(教育方法)を継続しているため、今後も連携して情報共有を行うことになり、今後の研究方針を絞り込むことができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

細菌学演習データベースを完成させ、演習マニュアルを公開し、自由にダウンロードし利用できる環境を構築した。実際に運用を開始し、利用者からの意見を取り入れサイトの修正や質問フォームの導入などを完了した。
また、全国の看護系大学との交流がある大手出版社(へるす出版)の編集担当者との意見交換を行うことで、データベース内容を褥瘡、糖尿病との関連付けが重要であることも明らかにした。これらの内容については既存のデータベースサイトに容易に追加することが可能である。
このように、予定されていた内容に加え、新たな内容を加えた取り組み内容となっており、最終年度の研究として一定の成果を上げることができた。なお、備品について申請時の製品が製造中止となり、代替品を利用することで、予算を削減することができ、さらに1年の延長を行うことで情報収集とデータベースの利用促進を図ることで全事業完了とする予定である。

今後の研究の推進方策

データベース公開期間をさらに延長し、その利用促進を図る。具体的には、1)看護学教育学会学術集会(国内諸費、千葉)への参加、および国内看護系総合誌への本取り組み掲載に関する打ち合わせ(国内旅費)、2)必要最低限のサーバ運用費

次年度の研究費の使用計画

平成25年度に、細菌学データベースの公開を行うとともに、細菌学実験マニュアルのダウンロードシステムを構築する目的でApple Xserve 2.8GHzの購入を予定していたが、本製品の製造終了により当該設備備品が入手困難となり、機種選定等について見直しが必要となった。そのため、より安価である既存のPCを代替サーバとして運用するに至り、未使用額が生じた。
未使用額は、データベース公開期間を延長し、その利用促進を図るために使用する。具体的には、1)看護学教育学会学術集会への参加(国内旅費、千葉)、および国内看護系総合誌への本取り組み掲載に関する打ち合わせ(国内旅費)、2)必要最低限のサーバ運営費

  • 研究成果

    (11件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (9件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 学会発表・院内勉強会に活用できるスライド作成テクニック:第2回:効率的な編集作業-2、フォトアルバムの活用2013

    • 著者名/発表者名
      杉野浩幸
    • 雑誌名

      臨牀看護

      巻: vol.39 no.6 ページ: pp880-883

  • [雑誌論文] 学会発表・院内勉強会に活用できるスライド作成テクニック:第3回:効率的な編集作業-3、SmartArtグラフィックの活用2013

    • 著者名/発表者名
      杉野浩幸
    • 雑誌名

      臨牀看護

      巻: vol.39 no.7 ページ: 1022-1025

  • [雑誌論文] 学会発表・院内勉強会に活用できるスライド作成テクニック:第4回:効率的な編集作業-4、図の変更2013

    • 著者名/発表者名
      杉野浩幸
    • 雑誌名

      臨牀看護

      巻: vol.39 no.8 ページ: 1143-1147

  • [雑誌論文] 学会発表・院内勉強会に活用できるスライド作成テクニック:第5回:効率的な編集作業-5、テキストボックスの活用2013

    • 著者名/発表者名
      杉野浩幸
    • 雑誌名

      臨牀看護

      巻: vol.39 no.9 ページ: 1275-1279

  • [雑誌論文] 学会発表・院内勉強会に活用できるスライド作成テクニック:第6回:効率的な編集作業-6、ハイパーリンクの活用2013

    • 著者名/発表者名
      杉野浩幸
    • 雑誌名

      臨牀看護

      巻: vol.39 no.10 ページ: 1430-1435

  • [雑誌論文] 学会発表・院内勉強会に活用できるスライド作成テクニック:第7回:効率的なプレゼンテーションの管理-1、スライドの再利用2013

    • 著者名/発表者名
      杉野浩幸
    • 雑誌名

      臨牀看護

      巻: vol.39 no.11 ページ: 1572-1575

  • [雑誌論文] もう一度学ぶ臨床検査のキーワード 補体のはたらき①2013

    • 著者名/発表者名
      杉野浩幸
    • 雑誌名

      看護実践の科学

      巻: vol.38 no.12 ページ: 64-67

  • [雑誌論文] 学会発表・院内勉強会に活用できるスライド作成テクニック:第9回:効率的なプレゼンテーションの管理-3、目的別スライドショーの活用2013

    • 著者名/発表者名
      杉野浩幸
    • 雑誌名

      臨牀看護

      巻: vol.39 no14 ページ: 2060-2065

  • [雑誌論文] もう一度学ぶ臨床検査のキーワード 補体のはたらき②、2013年11月2013

    • 著者名/発表者名
      杉野浩幸
    • 雑誌名

      看護実践の科学

      巻: vol.38 no.13 ページ: 42-44

  • [学会発表] 看護学部教育におけるデジタル資料活用と学習意欲:微生物学演習における電子ブック形式テキストの活用事例2013

    • 著者名/発表者名
      杉野浩幸
    • 学会等名
      第23回日本看護学教育学会・学術集会
    • 発表場所
      仙台国際センター
    • 年月日
      20130807-20130808
  • [備考] 杉野研究室ホームページ

    • URL

      http://lab.hsugino.net/

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi