最終年度においても、引きつづき細菌学演習を支援するためのデータペースのホームページ上への公開を継続した。テキスト、PowerPoint資料について、より詳細な実験手順や関連する専門用語の説明を加え、さらに、実験手技について3つの閲覧用動画を作成し公開した。動画についてはPC、タブレット、スマートフォン(IPhoneおよびAndroid端末に対応)のすべてにおいて問題なく閲覧できるよう設定を行った。これらは、全国の教育機関において自由に閲覧することが可能であり、かつ個人情報を含まないよう配慮し、著作権を放棄することで、eラーニングを推進する看護系大学教員より支援、共同研究の要請を複数受けることになった。また、データベースを閲覧した看護系出版社(日総研出版)より共同企画(セミナー、連載記事)の依頼を受け、執筆した記事においても本取組をアピールすることで、より多くの研究者への利用促進を図った。 研究期間全体を通じて、国内看護系教育機関における細菌学演習の実施状況の把握、これを困難にしている要因の把握を行い、ホームページ上に簡便で効果的な細菌学演習について掲載した。また、複数の出版社の依頼を受け、看護系専門誌へ実験内容を紹介することで、国内看護系大学等への情報発信を行った。演習内容の詳細について直接指導を行うことで、実験研究が実施困難である現状、および、演習内容のより詳細な説明のために説明用PowerPointファイル、PDFファイル形式によるテキスト、実験手技を詳細に説明する動画をセットにすることが必要であることを把握した。
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